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<a-nation>が大熱狂のまま閉幕!

浜崎あゆみ   2012/08/28 16:13掲載
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<a-nation>が大熱狂のまま閉幕!
 夏休みの渋谷を舞台にしたタウン・フェス「musicweek」、東京と大阪の2大スタジアムで日替わりのヘッドライナーが集まる「stadium fes.」、この2つで2012年の夏を盛り上げた<a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.>。そんな<a-nation>を締めくくる「stadium fes.」のレポートをお届けします!

a-nation Charge Go! ウイダーinゼリー musicweek & stadium fes.
「stadium fes.」〜オフィシャル・レポート〜


 今年で11年目を迎え、これまでにない新たな進化を遂げたa-nation。8月3日から12日まで渋谷を舞台にして開催され、総動員数30万人を記録したタウン・フェス「musicweek」に続き、8月18日、19日・長居スタジアム(大阪)と25日、26日・味の素スタジアム(東京)では日替わりのヘッドライナーが華やかな競演を繰り広げる「stadium fes.」が開催された。

 「stadium fes.」東京公演の初日、25日のトップバッターを務めたのはピンクのキュートな衣装を身にまとい、王冠をかぶって登場したhitomi。テンションの高いバンド・サウンドに乗せ「SAMURAI DRIVE」や「LOVE2000」といったポジティヴなメッセージを放つ楽曲で豪華なフェスの開幕を華々しく飾った。続くmoumoonはヴォーカルYUKAの透明感のある歌声と洋楽テイストの洗練されたサウンドですべての人を魅了。中でも、まぶしい陽射しの中で歌われた大ヒット曲「Sunshine Girl」では会場を心地よい空気で満たしてくれた。

 おむすびの歌「きゅっころりん」を歌ったシークレット・ゲストの石塚英彦がほんわかした雰囲気を描き出した後は一転、Do As Infinityが熱いロック・ナンバーをかき鳴らす。まさにこの日の天候とマッチした「本日ハ晴天ナリ」など、ライヴ・バンドとしての本領を発揮した堂々のパフォーマンスを叩きつけた。共感を呼ぶラブ・ソングをはじめ、緩急をつけたキラー・チューンの数々を披露したのは名古屋出身の人気ユニット、ソナーポケット。年代別にコール&レスポンスを行なうなど、親しみを込めて観客たちとコミュニケーションを取っていくことで会場には無数の笑顔が溢れた心地よい一体感が生まれていた。

 陽が暮れ始めた中、熱狂的な歓声に包まれて迎え入れられたのは湘南乃風。「はやくも一番盛り上がるときが来たぞ!」という言葉を合図に、しょっぱなから大ヒットナンバー「睡蓮花」を投下。タオルをブンブン振り回し、そのハジけたテンションのままライヴは一気に疾走していく。後半、青く光るうちわが客席を埋め尽くす中、しっとりと、だがエモーショナルに歌われたバラード「純愛歌」では、感動的な大合唱が巻き起こった。

 荘厳な雰囲気のオープニング映像で早くも割れんばかりの歓声が鳴り響いたのは韓国の人気グループ、SUPER JUNIOR。8人のメンバーがステージ上に広がって繰り出す鉄板のフォーメーション・ダンスとスキルフルなヴォーカルが絡み合い、唯一無二なエンタテインメントを描き出していく。「Mr.Simple」や「Sorry,Sorry」、最新シングル曲「Sexy, Free&Single」などヒット曲を網羅する内容に、オーディエンスはハンズアップで応戦し、スタジアムは一体となって大きく揺れていた。

 続いて登場した三代目J Soul Brothersもまた、スキルフルな歌とダンスで会場を熱くロックした。強靭なビートで体を突き動かす楽曲中心の構成だったが、その中に盛り込まれた切ないバラード「花火」で聴かせた文学的な世界観が強く印象に残った。それはグループとしての可能性の幅をしっかりと提示していたように思う。DOBERMAN INCをゲストに迎えたラストナンバー「FIGHTERS」では、再びテンションの高いパフォーマンスを繰り出し、最高の盛り上がりを創り上げてみせた。

 そして、この日のラストを飾ったのは圧倒的な人気を見せつけた東方神起。生バンドを従えたサウンドの上で、ユンホとチャンミンの2人が見せる最強のパフォーマンスに、観客たちは熱狂しながら大歓声を飛ばし続ける。後半では2人が別れてトロッコに乗り込み、アリーナを1周しながら「ウィーアー!」や「Summer Dream」を歌うというシーンも。最後の曲はアカペラからスタートした「Somebody To Love」。大合唱が巻き起こる感動的な光景を生み出した後、「みなさんとひとつになれて嬉しかったです」というユンホの挨拶でライヴは終了、夜空に打ち上がった無数の花火とともに東京公演初日は幕を閉じた。

 「はじめようか、a-nation!」26日の東京公演2日目はAAAからスタート。アッパーな曲を多数引っ提げ、夏が似合う爽やかな7人のパフォーマンスは、会場に充満する熱気を一気に沸騰させた。その興奮をさらに加速させたのは大注目の韓国グループ、U-KISS。「初めてなのでドキドキします!」という発言もあったが、08年の結成から培われてきたパワフルでハイレベルなパフォーマンスが、a-nation初参加とは思えないほどの盛り上がりを呼び起こし、その存在感をしっかりと刻みつけた。

 まるでワンマン・ライヴかのようなテンションで、最高のライヴを見せてくれたのはEvery Little Thing。ヴォーカルの持田香織は「Time goes by」で柔らかな歌声を響かせたかと思えば、「アホになる気はあんのかぁ!」とロックな表情で観客を煽る瞬間も。そのギャップに大きな歓声が上がっていた。この日、唯一のロック・バンドとしての参加であったためアウェー感をネタにしたMCをしつつも、強力な破壊力で独自の世界を見せてくれたのがAcid Black Cherry。へビィな楽曲でヘッドバンキングを炸裂させる彼らのファンの姿を見て、その盛り上がりが次第に会場全体へ伝播してくのが最高におもしろかった。これこそが様々なアーティストが参加するフェスの醍醐味と言えるのではないだろうか。

 今をときめくスギちゃんがワイルドなシークレット・ゲストとして会場をあたためた後、味の素スタジアムを一瞬でクラブへと変貌させたのはm-flo。DJの☆Taku Takahashiが繰り出す最先端のダンス・ミュージックと、その上で縦横無尽にラップするVERBALのフロウが、そこに集まったすべての人を無条件に踊らせる。女性シンガーのMinamiやmelody.、そしてサンフランシスコ出身のシンガー・ソングライター、マット・キャブを招き、歌モノをしっかり聴かせていたのもm-floが持っている音楽性の幅を明確に提示していた。歌って踊れるダンスミュージック。それをスタジアム規模で体現できるユニットなんてそうそういない。さすがだ。

 待ってました! そんな声が聞こえてきそうなほど熱狂的な盛り上がりを見せたのが、a-nationには欠かせない存在であるTRFだ。「BOY MEETS GIRL」「EZ DO DANCE」「survival dAnce」など誰もが知っている無敵の楽曲たちを引っ提げたライヴに、オーディエンスは大合唱&ジャンプで応える。ダンスムーブメントの礎を築いたSAMをはじめとするダンサー陣のハイレベルなダンスもシビれるほどの興奮を与えてくれた。それはまさに貫禄という言葉がふさわしい、大きなステージが狭く感じられるほどのパフォーマンスだった。

 ステージ上に一直線に並んだ5人がせりあがってきた瞬間、会場を揺さぶるほどの歓声を巻き起こしたのはBIGBANG。外国人バンドが演奏するグルーヴィなサウンドを背に、「Hands Up」「FANTASTIC BABY」など5人のメンバーたちそれぞれが持つ唯一無二の、スキルフルな個性を炸裂させていく。メインでMCを務めていたV.Iの発言を遮るようにメンバーたちがフリースタイルでラップをはじめるなど、笑顔を誘う彼らなりのユーモアも。揺らぎなきチームワークで見せる圧巻のパフォーマンスと、とにかくライヴを楽しみつくそうとするその姿に、絶大な人気の秘密を見た気がした。

 この日のラスト・アクトであり、革新的なフェスへと昇華した今年のa-nationの締めくくりという重要な任務を担当したのは浜崎あゆみ。ミュージカルのような衝撃的なオープニングを経て、夏にまつわる楽曲を中心に構成されたステージは、トップアーティストとしての彼女にしか創り出しえない内容だった。a-nationで恒例となった浴衣姿、トロッコで1周することで、会場の隅々にまで自身の歌声をしっかり届けていくことも忘れない。「a-nation最後の曲になります! 一緒に歌ってください!」という言葉の後に歌われた「July 1st」は感動的な大合唱を巻き起こし、打ち上がる色とりどりの花火とともにこの夏、最高潮の熱気を呼んだフェスは大団円を迎えた。

 東京公演は各日54,000人、両日で108,000人を動員。「musicweek」と「stadium fes.」大阪公演を合わせてトータルで52万人が参加したa-nationは、日本におけるフェスの新たな1ページを切り拓いたと言える。11年目で手にした新たな成功を携え、来年もまたa-nationで素晴らしい景色を僕らに見せてくれることになるだろう。(取材・文 / もりひでゆき)

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