小菅優 2012/10/24掲載(Last Update:13/11/26 16:22)
ドイツ在住、世界を舞台に活躍するピアニストの
小菅優が、
ハンスイェルク・シェレンベルガー指揮
カメラータ・ザルツブルクと日本ツアーのため来日中です!
小菅優は、高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で、今もっとも注目を浴びている若手ピアニスト。地元ザルツブルグでレコーディングした新作アルバム
『モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第22番』(SICC-1558)を10月3日にリリースし、12月まで全国各地を回るジャパン・ツアーを行ないます。
2000年にドイツ最大の音楽批評誌『フォノ・フォルム』より、
ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられたほか、2002年に第13回新日鉄音楽賞 、2004年にアメリカ・ワシントン賞、2006年に第8回ホテルオークラ音楽賞、2007年に第17回出光音楽賞という華々しい受賞歴を誇る小菅の演奏を堪能できる貴重な機会となることでしょう。
これまでに国内主要オーケストラをはじめ、
ベルリン響、
フランクフルト放送響、
小澤征爾などと共演を果たしてきた小菅ですが、今回の日本ツアーは、新作アルバムで共演したハンスイェルク・シェレンベルガー(元ベルリン・フィル首席オーボエ奏者)指揮する、オーストリアのカメラータ・ザルツブルクと回ります。
小菅とカメラータ・ザルツブルクの出会いは、昨年夏のザルツブルク音楽祭。
イーヴォ・ポゴレリチの公演キャンセルによって急遽ステージに立った小菅の熱演(ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクとショパンのピアノ協奏曲第2番を演奏)を高く評価したカメラータ・ザルツブルクからのラブコールによって今回の企画が実現しました。
そして今年2月に、
モーツァルトゆかりの地ザルツブルク(モーツァルテウム大ホール)でのセッション録音が行なわれました。今回とりあげられたのは、第21番と並んでモーツァルトのピアノ協奏曲のなかでも珍しい短調をとる第20番と、内面的な表現をみせる第22番の2曲。
モーツァルトのピアノ協奏曲シリーズは本作で2作目ですが、知性と感性の豊かに深く歌い交わすような音楽を魅せてくれている、まさに時宜を得た幸福な盤となりました。小菅優とカメラータ・ザルツブルクが奏でる夢のモーツァルトは聴き逃せません。