昨年11月に公開された、東映の創立60周年記念作品『北のカナリアたち』。先日発表となった〈第36回日本アカデミー賞〉では最多タイとなる12部門で優秀賞を受賞、さらに、本作の音楽を担当したヴァイオリニスト・作曲家の
川井郁子は、栄えある「最優秀音楽賞」を受賞しており、「この度は思いがけず大変名誉な賞を頂き、大変感激しております。周りの皆さんから温かいお祝いの言葉を頂く度に実感がこみ上げてきます。吉永小百合さん始め、キャストの皆様、そしてスタッフの皆様のおかげで頂けた賞だと思っています。本当にありがとうございました」と、コメントを寄せています。
『北のカナリアたち』の音楽は、川井が作曲したインストゥルメンタル作品と、出演俳優たちが歌う合唱曲で構成。発売されている
CDアルバム『北のカナリアたち オリジナル・サウンドトラック』には全41トラックが収録されており、川井はそのうちインストゥルメンタルの34トラックを作曲(内31トラックは
安川午朗と共作)。自らヴァイオリンも弾いており、「メインタイトル 〜追憶の海〜」など、哀愁に満ちた旋律を奏でています。
合唱曲では、
吉永小百合が17年ぶりにレコーディングを行なった「あの青い空のように」や、
森山未來、
満島ひかり、
勝地 涼、
宮崎あおい、
小池栄子、
松田龍平の6人がクライマックスで合唱する「かなりや(20年後のカナリアたちVer.)」などが話題となりました。