フィンリー・クェイ 2003/09/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
トリッキーの親戚にあたる人物で、A Guy Called Geraldや808ステイトのグラハム・マッセイがコラボレートしたがるUKの才人
“フィンリー・クェイ”。彼と言えば、97年発表のデビュー作
『マーヴェリック・ア・ストライク』(写真)で見せた、ソウル/ジャズ/レゲエ/ダブ/テクノ/ロックを呑み込んだその革命的な音楽性が、ここ日本でも話題となったことがあるのでご存知の方も多いかと思いますが、そんな彼がそのデビュー作よりもバラエティ豊かな作風がまたしても評判を呼んだ2ndアルバム『ヴァンガード』以来、約3年ぶりとなるニュー・アルバム
『マッチ・モア・ザン・マッチ・ラヴ』(EICP-275\2,520(税込))を10月1日に日本先行でリリースする予定です。
アルバムの多くは彼の長年の相棒である、ベーコン・アンド・クアーンビーが引き続きプロデュースを手掛けているそうですが、シングル・カットされる予定の「Dice」は、過去にマドンナやブラーなどを手掛けた、あのウィリアム・オービットがプロデューサーに起用されている模様。しかも、
ウィリアム・オービット絡みということなのか、あの
べス・オートンまでもがゲスト・ミュージシャンとして参加しているそうだから、これは驚き。共にクラブを経由した「非クラブ・サウンド」を奏でるという点では同じではあるものの、意外な共演と言えるだけにこれは楽しみですよね?(しかも、オービット絡みだしね) 余り暑くない夏はもう終わってしまうみたいなので、レゲエの季節は終わりなのかも知れませんが、やはり良いレゲエ・アルバムは季節関係なしに四六時中聴きたいもの。今作はまさにそんな作品と言えるだけに、皆さんも要注目のほどを!