ザ・フー（The Who）の名を世界に知らしめた傑作ロック・オペラ『トミー』の誕生を追ったドキュメンタリー『ザ・フー：センセーション・ザ・ストーリー・オブ・トミー“ロック・オペラ”誕生』（Blu-ray VQXD-10073 税込5,460円 / DVD VQBD-10171 税込4,410円）が2014年2月26日に発売されます。ピート・タウンゼント、ロジャー・ダルトリーはもちろんのこと、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーンといった今は亡きメンバーも含めた貴重な証言による制作秘話が当時の映像ともに今、明かされます。さらにボーナス映像として1969年にドイツのテレビ番組『ビート・クラブ』で放映された“トミー・スペシャル”を追加収録。

　1968年、ピート・タウンゼントが出会ったインドの導師、ミハー・ババからの強い影響を受けたピートが書き下ろした『トミー』は、当初スピリチュアルで荘厳な佇まいを見せる作品でしたが、そこにある種下世話な「ピンボール」というテーマが取り込まれることにより、よりポップでエモーショナルなアルバムへと昇華していきます。そんな紆余曲折を経ながらアルバムが完成に向かうさまはスリリングでかつ感動的です。そして、いまや伝説と化しているコンサート・ツアーにより『トミー』はその人気と評価を確固たるものに。75年にはケン・ラッセルの手により映画化。そして、92年にはブロードウェイでミュージカル版が上演、トニー賞を5部門受賞するなど、バンドを超えた作品へと発展しつづけていきます。