『しあわせのパン』や『ぶどうのなみだ』など“食と人”をテーマにしてきた
三島有紀子監督が、“着ることと生きることの切っても切れない関係”を
中谷美紀の主演で描いた、映画『繕い裁つ人』。上映館数は30館でのスタートながら、興収は約2億円を達成とロングラン・ヒットを記録した本作が
Blu-ray&DVD化を果たし、9月2日(水)に発売されます。
友人知人には、物作りに生涯を捧げている方が何人もおり、気まぐれで移り気な私には、そうした方々の揺るがぬ姿勢やものを慈しみ、大切に扱う暮らしぶりがとても崇高なものに思えます。
その一方で、素晴らしい作品を作ることには長けていても、それをこの世に広めることには尻込みしてしまう、慎ましい職人気質にもどかしさを感じたりもしていました。
とりわけ市江のように丁寧に、頑固に、洋服を作っている友人へ長年抱いていた思いを、この作品のなかで藤井が代弁してくれていたので、仕事というよりは、好きなことを思う存分させていただいというような感覚です。――中谷美紀8年前に、“その人のためだけに作られるオーダーメイドというものを深く見つめた仕立て屋の映画”を作りたいと思い、企画書を書いて一人でいくつもの映画会社をまわっていました。そして、最初にできた戦友が中谷美紀さんでした。それから、スタッフ、キャストとひとりひとり戦友が増えていき、たくさんの仲間とともに作品を作り上げることができて、
こうしてみなさまに見ていただけていること、奇跡だと思いますし、みなさまと共有できていることに心から感謝しています。ありがとうございます。
「今生きているお客さまには、今生きている私にしか、作れないんですもの」市江の台詞で、一番好きな台詞です。もしこの映画が、市江の仕立てる服のように、みなさまの“大切なひとつ”となって一生寄り添っていけたら、それはこの上ないしあわせです。――三島有紀子監督 三島監督が今回光を当てたのは“衣”。「人の心を動かす一着を生み出す“仕立屋”の映画を作りたい」と願ってきた監督が池辺 葵の大人気コミック『繕い裁つ人』と運命的に出逢い、映画化を決意。 その想いに賛同し「“夢をみるための服”を真摯に繕う市江に惹かれました」と語る中谷美紀を主演に迎え、この企画は実現へ。
共演には
三浦貴大、
片桐はいり、
黒木 華、
杉咲 花、
中尾ミエ、
伊武雅刀、
余貴美子ら実力派キャストが集結。ロケは神戸の街を中心に行なわれ、異国情緒漂うクラシカルな街並みが美しい洋服を引き立てています。
(C)2015池辺葵 / 講談社・「繕い裁つ人」製作委員会