今年で生誕100周年を迎え、夏には東京国立近代美術館・フィルムセンターで上映企画〈生誕100年 映画監督 加藤泰 Tai Kato Retrospective at His Centenary〉が行なわれるなど、その功績や作品の持つ魅力が改めて高い評価を受けている
加藤 泰。遺作となった
『ざ・鬼太鼓座』(1981年製作)のデジタルリマスター版が、11月19日(土)から27日(日)まで開催される〈第17回東京フィルメックス〉でのジャパンプレミアに続き、2017年1月21日(土)より東京・渋谷 ユーロスペースで公開されます。
新潟・佐渡ヶ島の芸能集団・鬼太鼓座を撮影し、約2年かけて製作されたドキュメンタリー映画『ざ・鬼太鼓座』はイベント上映以外では一般公開されることなく、“幻の映画”とも呼ばれた作品。今年9月に行なわれた〈第73回ヴェネチア国際映画祭〉のクラシック部門でワールドプレミアが実施されたデジタルリマスター版は、35mmネガフィルムを4K解像度でスキャンし、2Kでデジタルリマスター作業を行なったもの。グレーディング作業は本作のプロデューサーである田中康義、脚本・助監督の仲倉重郎、撮影助手の満井坦彦らが監修を務め、製作当時の色調を再現しています。
なお『ざ・鬼太鼓座』は、松竹による旧作映画のリバイバル企画「あの頃映画 松竹DVD・ブルーレイコレクション」の一環として、Blu-ray&DVDが来年2月8日(水)に発売される予定です。
©1989「ざ・鬼太鼓座」製作委員会
■「ざ・鬼太鼓座」デジタルリマスター
2017年1月21日(土)ユーロスペースにて公開
監督: 加藤 泰
脚本: 仲倉重郎
撮影: 丸山恵司
照明: 野田正博
録音: 西崎英雄
編集: 冨宅理一
電子音楽: 一柳 慧
美術: 梅田千代夫
美術デザイン: 横尾忠則
製作主任: 池田義徳
題字: 粟津 潔
製作: 田耕
プロデューサー: 田中康義
制作: 松竹 / 松竹映像センター
技術協力: IMAGICA
出演: 河内敏夫 / 林 英哲 / 大井良明 / 藤本吉利 / 高野 巧 / 風間正文 / 近藤克次 / 鎌田豊数 / 富田和明 / 小幡キヨ子 / 小島千恵子 / 梅沢容子 / 山本春枝 / 鈴木春美 / 森みつる