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和田彩花、自身初の配信限定ライヴを開催 数日前に完成したばかりの新曲も披露

和田彩花   2020/06/22 13:50掲載
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和田彩花、自身初の配信限定ライヴを開催 数日前に完成したばかりの新曲も披露
 和田彩花が、6月21日に自身初の配信ライヴ「2020.06.21. 私たちには空があるだけだって、確かめてみよう」を都内某所で開催。ライヴの模様がニコニコ生放送で生配信されました。

 コロナ禍でも音楽を届けたいという思いを持った和田。これまでのようなライヴがまだできない状況や、密を避けることなどを踏まえ、彼女は野外のビルの屋上というシチュエーションをチョイス。騒音問題も考慮し、アンプを使わないサイレントライヴという斬新なスタイルでライヴが行われました。

 心配された雨も降ることなく涼しい風が吹く中、和田とバンドメンバーがソーシャルディスタンスを保ち、円を描くように向き合う。ライヴは、シティ・ポップ・フレイバーの「空を遮る首都高速」からスタート。白い花束を持った和田は、裸足でリズムを取りながらにこやかな表情で歌を届けていく。続く「少しの寂しさとともに」では、過去は振り向かずこの先を見つめるという強い意思を真剣な眼差しで歌唱。心を解放する思いとリンクするように、花束を空に投げ放ちました。

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 MCで和田は、ステイホーム期間に感じたことを語りました。「私はこの期間に、自分とみんなという意識が私の中にあるなと感じていました。自分の行動が周囲の人たちを守るって、みなさんもよく聞いたと思います。私も行動するにあたって、自分の考えや欲望だけじゃなくて、周りにはみんながいて社会がつながっているんだな、みんながあっての私なんだとこの期間にすごく感じました。これからも実際の生活が続いていく中で、もちろん私は忘れられない部分だし、私とみんなって意識を持ったまま、それぞれの実際の生活を、新しい日常を作っていけたらいいんじゃないかなと思ってます」と現在の思いを口にしました。

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 ライヴに戻ると、和田はフランス語曲の「Une idole」、ミディアムテンポの「ホットラテ」を歌唱。「それでも愛を信じるのは」は、コロナ禍の自粛期間中に制作したナンバー。平等や様々な面を持つ愛について、穏やかなメロディとヴァイオリンを交えたサウンドで届けていく。まどろみ感のある「スターチス」を披露したあとは、ポエトリーリーディングを行ないました。誰もが等しい存在であることを教えてくれる空についての朗読をする和田は、フロアに散らばった花を拾い、黄色、水色、黄緑のマジックで花に色を塗った。黄色に塗った花を持った彼女は「For me and you」を歌唱。あなたという存在を肯定する歌詞を、彼女は優しく力強いメロディでしっかりと歌い上げる。アップ・チューンの「あれは運命的な出来事」で、和田は椅子の上に立ち広い空に向かって伸びやかに歌唱。心の声の大事さを訴える「この気持ちの行く先に」では、フロアに花でハートを作りました。明るく広がり感のあるミディアム・チューン「あなたが選んだものあなたが選ぶもの」では、あらゆる人を認め合い、ともに生きていくピースなメッセージを届けました。最後の曲は、数日前に完成したばかりでまだタイトルも決まっていない新曲が披露されました。“どこから来たとかは関係ない、あなたという存在に変わりはない”という歌詞は、まさに今の時代性を反映した楽曲。和田は、温かくパワフルなメッセージを解き放ちライヴは終了となりました。

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 終演後、和田が今回のライヴについて質問に答えてくれました。野外の屋上というシチュエーションを選んだ理由について尋ねると、彼女は「密にならないとかいろいろ考えていく中で、外でやりたいな、屋上とかいいなと思ったんです。自分がやってる音楽の雰囲気と合うだろうし、そこでみんなで演奏してる絵も想像できたんです」と回答。実際にやってみての感想は「風が吹いてきたり上を見たら空が見えたり、あー心地いいなって思いながら歌ってました」と開放感を全身で感じながら歌っていたことを口にしました。さらに、ステイホーム期間に彼女がどんなことをやっていたのかを尋ねると「歌詞を作ったり動画を作ったりエッセイを書いたり、実は私小説みたいなものも書き始めたんですよ。何かを作る時間に当てられたのは、それはそれでよかったなと思ってます」と、前に進むための有意義な時間を過ごしていたことを告白。そして、まだまだコロナの影響下ではあるが、そうした中でやってみたいことは何かを聞くと「次のライヴの予定が、超アコースティックライヴっていうのが控えてるんです。私はずっと前からステージと客席の境目をなくしたいって思いがあるんですよ。なので、演者の間にお客さんを交えたライヴをやってみたくて。もちろん密にならないようにを気をつけて、みんなで音を間近に感じながらのライヴをやりたいと思ってます」とかなり斬新なアイディアを語ってくれました。

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 ビルの屋上で全11曲をサイレントライヴという形で完走した和田彩花。彼女自身が手がけた楽曲たちは、心地よさと強さが混じり合う魅力的なパワーを持った曲ばかり。新鮮な環境で奏でられた彼女の音楽は、画面越しの聴き手の胸にしっかりと響いたことだろう。アイドルの新たな道を突き進む、和田彩花のこれからに期待しよう。

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