2017年のアルバム『
マイグレーション』が〈グラミー賞〉の最優秀ダンス / エレクトロニック・アルバムにノミネートされた
ボノボ(BONOBO)が、みずから主宰し世界各地で開催してきたイベント〈OUTLIER〉のレーベル部門を設立。その第1弾として、ボノボと
トータリー・イノーマス・エクスティンクト・ダイナソーズ(TEED)のコラボレーション12インチ「Heartbreak」が11月13日(金)に発売されます。イギリスを拠点に活動するトム・アンドリューが製作した、UKのレイヴに影響を受けた新曲「Heartbreak」のビデオが公開中。
Class Actionのダンス・クラシック「Weekend」のヴォーカルがサンプリングされた新曲は、伝説的ディスコとして知られるパラダイス・ガラージを中心に盛行した1980年代のNYのサウンドから現代のウェアハウス・パーティにまで敬意を表するダンスフロア向けの楽曲。サンプルを核としたこのトラックでは、両アーティストがエレクトロニック・ミュージック黎明期に敬意を表しており、12インチには「アーサー・ラッセル ニューヨーク、音楽、その大いなる冒険」や「ラヴ・セイヴス・ザ・デイ 究極のDJ/クラブ・カルチャー史」といったニューヨークのDJ / ダンス・カルチャーを語る上では欠かせない名著を手がけたティム・ローレンスによるライナーノーツを寄せており、「Weekend」の歴史と進化、そして今日のエレクトロニック・ミュージックに与えた多大な影響についての考察を読むことができます。
ボノボとTEEDはともに2015年頃に米ロサンゼルスへ移住して、親交を深めてきました。今回のコラボレーションについて、ボノボは「オーランド(TEED)は去年、彼自身のアイディアを僕に聞かせてくれたんだ。彼のスタジオで数時間かけてそのアイディアを試して、最終的には〈Heartbreak〉が完成した」、TEEDは「今、ダンスミュージックの歴史を意図的に認識しながらリリースすることは、これまで以上に重要なことだと感じている。サイモン(ボノボ)と一緒に音楽をリリースできるのは素晴らしいことだし、彼のレーベルからの初リリースができて光栄だ」とそれぞれコメントしています。
また、ボノボはレーベルの設立について「OUTLIERというイベントの中で表現してきたものの中でもクラブに焦点を当てた側面を反映したものになるだろう。〈Heartbreak〉は良い出発点になると思うし、このレーベルを立ち上げるきっかけとなった曲だ。みんながダンスフロアが恋しくてたまらない時の為の1枚だよ」と語っています。