6月11日(金)より全国公開される、企画 / プロデュース・
明石家さんま×原作・
西加奈子×アニメーション制作・STUDIO4℃による劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』。
大竹しのぶ演じる肉子ちゃんとCocomi演じるキクコという、漁港の船に住む“訳あり母娘”を描いた本作のオリジナル・サウンドトラック『
「漁港の肉子ちゃん」オリジナル・サウンドトラック』が6月9日(水)にリリース。発売に先駆けて、本作の詳細が発表されています。また、フルートで楽曲に参加したCocomiのメイキング映像も公開中。
同サウンドトラック冒頭に収録されるのは、10才の
稲垣来泉が
吉田拓郎の名曲を歌唱した主題歌「イメージの詩」。劇中で描かれる母娘の物語にもマッチした名曲を新たな世代にも伝えたいとして自らの提案でアレンジを加えたさんまですが、完成した楽曲を聴いた吉田拓郎は「心の底から“すばらしい”」、「さんま君ナイス・アイディア!」と太鼓判を押したとか。加えて、本作には、
GReeeeNが書き下ろし、明石家さんまが題を名付けた楽曲「たけてん」も収録。“笑”という漢字を“竹”と“天”に分解して命名された「たけてん」は、オリジナル・サウンドトラックの締めを飾ります。
劇伴音楽を担当したのは『
思い出のマーニー』等で知られる
村松崇継。松村は、「漁港の肉子ちゃん」という楽曲について「いろんな人生経験をし、たどり着いた漁港で、新たに生活を築き始め、周りを巻き込みながらもみんなと絆を深めていくそんな肉子ちゃんを表現していくために関西弁のノリ、テンポ感などを大事にしながら、肉子ちゃんの熱い心を表現していきました。そして、試行錯誤して出来上がった楽曲『漁港の肉子ちゃん』です」とコメント。さらに、村松の提案からフルートの演奏でも参加することになったCocomiについて「肉子ちゃんに寄り添うキクコの思春期の微妙な心情の変化に寄り添う音楽。これは今回の音楽作りの中で、繊細さが要求される部分でしたが、うまく表現することが出来たと思います。その成功の裏には、やはり、キクコを音楽で表現する楽曲で、キクコを演じるCocomiさんのフルートで楽曲を表現できたことが、大変大きなことでした」と話しました。
Cocomiは「もともと村松崇継さんの『Earth』というフルートとピアノのための作品がとても好きで、YouTubeなどでいつも聴いていたので、今回、オファーをいただいてとても嬉しかったです。曲を聴いてシーンがフラッシュバックするぐらい、音楽と映像がマッチして、心にぐっとくるなと思いました。すごく自分の好みの曲だったので演奏していて楽しかったです」と振り返りました。なおCocomiは、「肉子ちゃん“おはよう”」、「ゆっくり家族になっていく」、「私は決められない」、「ささやかな希望、あふれ出る光」の楽曲でフルートを披露。公開されたメイキングでは、緊張しつつも楽しみながら、「ゆっくり家族になっていく」を演奏するCocomiの姿が映し出されています。
また、本作の音楽でもう1つの要となったのは、キクコと同級生の少年・二宮の二人の物語を表現すること。村松は「二人の微妙な距離感を保ちながらの心と心のキャッチボールを音楽で表現する中でチェロ宮田大さんの表現力もこの音楽のポイントになっていると思います」と語っています。
©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会