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ピンク・フロイド、71年ポンペイ遺跡でのライヴ作品が史上最高クオリティで復活

ピンク・フロイド   2025/02/27 18:11掲載
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ピンク・フロイド、71年ポンペイ遺跡でのライヴ作品が史上最高クオリティで復活
 1971年、イタリアのポンペイ遺跡で収録された、ピンク・フロイド(Pink Floyd)の伝説のライヴ・パフォーマンスを収める『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が再発されます。映像はオリジナルの35mmフィルムからレストアされ4Kデジタル・リマスタリング、音源はスティーヴン・ウィルソン(ポーキュパイン・ツリー)が新たに手がけた2025最新リミックス、パッケージは新たにデザインされました。日本では、2CD+Blu-rayを7インチ紙ジャケットに収納した完全限定生産の日本独自企画盤が5月2日(金)に発売されます。新たに修復された映像と音声からなる「エコーズ」がYouTubeで公開されています。

 『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』ニュー・ヴァージョンは日本独自企画盤のほか、2CD、2LP、Blu-ray、DVD、デジタル・オーディオ、ドルビーアトモスでリリース。LPとドルビーアトモスでのリリースは今回がはじめてです。また、2CDと2LPには「ユージン、斧に気をつけろ」(オルタネイト・テイク)と「神秘」(未編集ヴァージョン)がボーナストラックとして収録されます。

 さらに、映像版は『Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII』として全世界の厳選された映画館で4月24日(木)から公開されます。『Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII』は、エイドリアン・メイベン監督による1972年公開の映画を新たに修復した4Kレストア版。ピンク・フロイドは71年10月にイタリア・ポンペイ遺跡の円形闘技場で無観客ライヴ・パフォーマンスを開催。映像には「エコーズ」「神秘」「吹けよ風、呼べよ嵐」といった楽曲がフィーチャーされ、円形闘技場の昼と夜両方の姿を捉えた息を呑むヴィジュアルは、演奏が醸し出すマジックをさらに強調しています。このパフォーマンスはポンペイ遺跡で行なわれたはじめてのコンサートでした。また、アビイ・ロード・スタジオでのアルバム『狂気』のレコーディング風景を含むレアな舞台裏のシーンも挿入されており、『狂気』のリリース前、巨大な存在となる直前のピンク・フロイドの姿を捉えた貴重な記録となっています。ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスンは「『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』は、このバンドの『狂気』以前のライヴ演奏という、レアでユニークな記録だ」と語っています。

 今回公開される映像は、ピンク・フロイドのアーカイヴから発見されたオリジナルの35mmフィルム缶5つを、フレームごとに手作業で修復したものです。ピンク・フロイドの修復ディレクター、ラナ・トプハム率いるチームのミッションは、オリジナル映像の完璧な美しさを守ることでした。フィルムは高度な技術により4Kでスキャンされ、もっとも質が高く、もっともきめ細かいディテールを確保。色は鮮やかになり、各フレームは慎重に点検と修復が行なわれ、極小の粒子レベルでの修正により、自然で鮮やかな映像が甦りました。この作業について、トプハムは「1994年以来『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』の行方がわからなくなってた未編集状態のフィルムを探し続けてきたので、1972年のオリジナルの35mm撮影のネガを最近発見できたのはとてつもなくスペシャルな出来事だった。新たに修復されたヴァージョンは、最初の90分のカットと、60分にわたるソース・エディットと組み合わせ、その後間もなく撮影された、アビイ・ロード・スタジオでのドキュメンタリー映像も加え編集した」とコメント。

 音も驚異的にグレードアップされ、スティーヴン・ウィルソンが映画館とホーム・エンタテインメント用にミキシングを手がけた5.1とドルビーアトモスは、1972年公開のオリジナル版の真のスピリットを守りつつ、さらに深みと明瞭性を強調しています。ウィルソンの目的は、1971年のあの灼熱の日々に彼らが鳴らしていたであろう音を忠実に再現することでした。ウィルソンは「子供時代、『狂気』を繰り返しかける父親に洗脳されてからというもの、ピンク・フロイドは私が一番好きなバンドだ。彼らは私にとっての“ビートルズ”であり、私の音楽的DNAに深く刻み込まれている。初めて『ポンペイ』を見たのは地元の映画での粒子の粗い映像だった。知的でクールという概念を体現しているような4人のミュージシャンによるその解放的で探求的なロック・ミュージックは、私に驚くべき印象を与えた。まるで昨日撮影されたかのようなラナ・トプハムの素晴らしいフィルム修復に合わせて、サウンドトラックをリミックスできたことを光栄に思う」とこの作品を語っています。



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