ヨーロッパで活躍中のノルウェー出身、24歳の美人トランペッター、
ティーネ(Tine Thing Helseth)が7月4日にアルバム『ストーリーテラー』で日本デビューします。EMIクラシックスからのメジャー・デビューCD発売に先駆けて来日し、4月3日(火)に新宿にてプレミアム・イベントが開催されました。
パウエルフルートジャパン・アーティスト・サロンドルチェ東京にて開催されたプレミアム・イベント。あいにくの悪天候にもかかわらず、メディア、プロモーター、CDショップ関係者、抽選で選ばれた一般の音楽ファン、計約70名の観客が来場しました。
15時に開演、可愛らしいクリーム色のワンピースを着てステージに登場したティーネは「コンニチワ。ティーネデス」と日本語で挨拶したあと、流暢な英語で「7月のCDデビューを控えて来日できてうれしいです。アルバムのタイトルは『ストーリーテラー』ですが、私自身がストーリーテラーとなって、トランペットで語りたいと思います」とコメントしました。
そして
浦壁信二のピアノ演奏とともに、
グリーグ、
R.シュトラウス、
シベリウス、
カントルーブなど世界中の歌曲を披露。本人の言う「語るような」音色で、情感たっぷりな演奏と美しい姿で観客を魅了しました。
演奏後のトークでは、ティーネと同世代のトランペッターで、東京ブラススタイルでannaとしても活躍中の
山崎千裕との対談により、トランペット演奏への思いを語り合ったティーネ。イベントの最後には「『ストーリーテラー』はパーソナルな思いがいっぱい詰まったアルバムです。私の想いや愛を感じて、皆さん楽しんでください。トランペットには力強いイメージがあると思いますが、弱音でリリカルにメロディを聞かせられる側面があることを聴いてほしいです」と語りました。
日本も吹奏楽大国と言われていますが、それでも吹奏楽経験者は人口の4%(約500万人)。それに対し、なんとノルウェーは人口の50%が吹奏楽経験者だといいます。10代でノーベル賞授賞式ほか、国民的行事での演奏するなど、吹奏楽大国ノルウェーでも抜きん出た存在であるティーネの演奏は音楽ファン必聴です。
今回が2回目の来日となるティーネですが(初来日は2006年に都内での1回限りのコンサートのため)、3月31日に日本に到着、翌4月1日はオフをとり、一緒に来日した友達とともに都内を周遊したそうです。
皇居や浅草を見て回り、渋谷ではショッピングを楽しんだという彼女。渋谷ではiPhoneのキティちゃんのデコレーション・カヴァーを購入して大喜び、女の子らしい一面も見せてくれました。タワーレコード渋谷店ではクラシックCDも購入。「浅草では周りの人たちが人形焼きを食べていて、不思議に思ったけど、そんな名物と思わなかったから今回は食べなかった。次回は食べなくちゃ」とは本人談。
ティーネは4月4日に都内のスタジオでアルバムのボーナス・トラックとなる楽曲をレコーディングし、5日にノルウェーに帰国します。