無国籍でトロピカル、軸はファンクでロックなエキゾチカを鳴らすバンド、of Tropique(オブトロピーク)が、自ら立ち上げたレーベル「Pepei Records」より12曲入りのフル・アルバム『Looking For My Foot Foot』を5月20日(水)にアナログ・レコードでリリースします。これに先駆け、収録曲「Gerry in The Desert」の先行配信が3月25日(水)よりスタートしました。
カンボジアン・ロックへの深い敬愛を抱くLes Khmersからは西岡ディドリー、サムット野辺、和泉美紀が参加。「Golden Beauty」では西岡のギターがスパイスとなり、とりわけ「Theme of Kitaro Okuwa」でのクメール語と日本語が織りなす多幸感あふれるエキゾチックな展開は類を見ない音楽世界を展開。さらに、ブルックリンのクンビア・バンド、Cicha Libreのジョシュア・キャンプがオルガンで参加した、USのエキゾチック・バンド、Wet Soundsのカヴァー「Flux Tide」では、ジョシュアによるFarfisaオルガンのサイケデリアを通じて更なる深淵へとリスナーを誘います。
作品のもう一つの注目点は、ギターレス・バンドである彼らが、国内屈指のギタリストたちを招聘していること。サーフ / ガレージ界の重鎮であるジャッキー&ザ・セドリックスのロッキン・エノッキー、カリプソやアフリカンを独自に消化するカセットコンロスやペンペンドンピーのワダマンボ、Exotico De Lagoで見せる濃密な世界観をそのギターの音色に投影する長久保寛之、そしてかつてのメンバーで、旧知の仲である八木橋恒治。彼ら多種多様な弦の響きが、オブトロピークの強固なグルーヴと交差し、民謡クルセイダーズのmoeによるプログレッシブな鍵盤や、ムンビア・イ・スス・カンデロソス(Mumbia Y Sus Candelosos)の小林ムツミによるパーカッションは、全編を通じてトロピカルなエネルギーをもたらしています。
そして、物語が佳境を迎える「Gerry in The Desert」では、元Banderasの小関一馬が披露するスリリングなピアノがメンバーと真っ向から火花を散らし、アルバム最大のハイライトを形成。大団円を飾るのは、ラテン・プレイボーイズの名曲「Forever Night Shade Mary」のカヴァーで、3人のメンバーのみで奏でられるメロウな演奏は、レコードの針を上げ、再びA面1曲目へと戻りたくなるような見事な構成となっています。自らもSiguah Fangというエキゾ・バンドのリーダーをつとめるアートワークを手掛けたYOTSの独特な視覚世界を含め、本作は音楽、視覚、そしてレコードというフォーマットそのものが一体となった、現代エキゾチカの金字塔と呼べる仕上がりといえるでしょう。