toulaviとSato Ryugaによる新進気鋭のユニット“船”が、1stアルバム『sakasa no hito』を6月17日(水)にリリース。
“船”は、00年代的エレクトロニカを中核に据えながらフォークやポップスを独自の視点で再構築し、常に自己更新を続ける新潟県出身の音楽家・toulaviと、美術大学を首席で卒業し、映像と音楽を横断しながら、30年前のアバンギャルド精神を隔世遺伝のように現代へと蘇らせる異能の表現者・Sato Ryugaによる音楽ユニット。
昨年5月に発表された両者の共作シングル「船」を起点に活動を開始し、共同制作を重ねる中でアルバムとしての構想が立ち上がりました。
約1年の制作期間を経て完成した本作『sakasa no hito』は、リアレンジされた「船」を含んだ全8曲を収録。多様な音像、世界観、思想を取り込みながらそれらを捻じ曲げ、名曲を作りたい思いと新しい音楽を作りたい衝動が交錯する中で、両者の志向を行き来しながら形を成した不断の努力によって結実しました。
Discordの通話履歴と比例するように積み上がった没ファイル群、その反復の中から立ち上がったオルタナティブな実践の記録として本作は存在しており、“新しいオルタナティブは日常の実践によって生まれる”という思想のもと制作された、ユニット“船”の現在地を提示する作品となっています。
アルバムラストを飾り、本作リード・トラックとしても位置づけられている「ちひろ」は、ピアノとギターによる普遍的なアンサンブルとSoundCloud以降のヒップホップが交差する繊細かつ重厚なサウンドが特徴的な仕上がりとなっています。その対比的な2つの要素は、東京駅から高尾駅、そしてインスピレーション源となった画家・
いわさきちひろの故郷である松本駅へと続く中央線のイメージと重なり、ユニット“船”という形態そのものともリンクしています。今までソロ・ミュージシャンとしてエクスペリメンタルな作品を発表してきた2人が、シーンへと踏み込むべく、奥底に眠っていたポップネスを解放した覚悟の一曲となっています。
『sakasa no hito』を皮切りに展開される“船”の今後の動向にもご注目ください。
[コメント]人と一緒に何かを作ることが苦手な僕が、同じ位苦手な龍ちゃんと一緒に、時にぶつかり、時に励まし合いながら一年をかけ作ってきたアルバムが、ちひろという曲で締めくくれた事は、変えがたい喜びです。――toulavi全てが飽和して沈みゆく世界でtoulaviと帆を上げた。乗っている船は別々だけど、目的地は限りなく近い場所にあると思う。俺らはずっと逆さの人だった、多分これからも。――Sato Ryuga