2007/06/26掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
コロンビアをはじめとする世界中の無法地帯/紛争地域の“死体”を取材し続け、人間の生と死を描写するカメラマン、
釣崎清隆。彼の名が広く知られることとなったコロンビアの老エンバーマーを追った『死化粧師オロスコ』(1999年)に続く映像作品『ジャンクフィルム 釣崎清隆残酷短編集』が完成し、
DVD化(ULD-344 \3,990(税込))されることが決定しました。また、7月21日から東京渋谷のアップリンク・ファクトリーで上映が決定、釣崎氏と
バクシーシ山下、清野栄一、
中村うさぎ、
園子温らゲストによるトーク・ショーも同時開催されるとのこと。(下記参照)
本作『ジャンクフィルム』はタイ、コロンビア、ロシア、パレスチナ、インド、そして日本で撮影された13のエピソードを集めた短編作品。タイの奇祭“ベジタリアン・フェスティバル”からパレスチナの“革命家”を追ったもの、インドの聖地“バナラシ”などがフィーチャーされています。中でも釣崎氏の友人の弔いを収録したエピソード13では
コラプテッドの名曲「Llenandose de Gusanos」が甘美なまでに映像に記録された生と死そして愛情と暴力を彩る素晴らしい作品となっています。
ちまたでは“残酷ドキュメンタリー”と称されることが多い釣崎作品ですが、観る私たちが常に“隠蔽(いんぺい)“し続けている生々しい肉体の真実と、釣崎氏の愛情と死者への尊厳に満ちた視点はグロテスクだ、と目を背けるには惜しい美しさと情緒をたたえています。