日本が生んだ国際的なジャズ・トランペッター“ヒノテル”こと
日野皓正が、5月15日(金)より日本初のジャズ専門レーベル「TAKT」(タクト)に1960年代後半から70年代初頭にかけて遺した歴史的名作群9タイトルのデジタル配信をスタートさせています。
戦後日本のジャズ・シーンが新たな胎動を始めていた1960年代後半、20代でシーンのトップに躍り出ていた日野は、圧倒的なプレイスタイルと端正なルックス、時代を先取るファッション性からカリスマ的な人気を誇り、当時の若者の間で“ヒノテル・ブーム”を巻き起こしました。その熱狂の記録とも言える「TAKT」レーベル期のアルバムとシングル計9作品が、ストリーミングおよびダウンロードで解禁となります。
このたび配信されるなかでも最大の注目となるのが、空前のヒットを記録した『
Hi-Nology』(ハイノロジー)。1969年7月に東京・銀座ヤマハホールでライヴ録音され、当時の
マイルス・デイヴィスのエレクトリック・サウンドに強力な影響を受けつつも、日野自身のジャズ(=日野学説:ハイノロジー)を構築しようとした、野心に満ちた大傑作です。
エレクトリック・ピアノやエレキ・ベースなどの電気楽器と、ロックのリズムを大胆に導入した同作は、当時の自由を希求する若者たちの気分と見事にシンクロし、ジャズ・アルバムとしては異例の大ヒットを記録しました。日野の輝かしいキャリアのみならず、日本のジャズ史においても、エポックメイキングな記念碑的作品と言えます。
そのほか、記念すべき初リーダー・アルバム『
Alone, Alone And Alone』や、天才ピアニスト・
菊地雅章との伝説の双頭コンボによる傑作『
日野=菊地クインテット』、若き日の
スティーヴ・グロスマンらニューヨークの先鋭ミュージシャンと共演した初の海外録音盤『
Alone Together』など、聴き逃せない作品ばかり。
フラワー・トラヴェリン・バンドとのコラボ・シングル「Crash/Dhoop」なども含まれており、当時の息吹を鮮烈に伝えてくれます。