多彩な活躍をする個性派ピアニスト、
熊本マリのニュー・アルバム
『日本の心、日本のメロディー〜奥村一作品集』(COCQ-84932 税込2,940円)が2月22日に発売されました。
モンポウのピアノ曲全集を世界初録音し、あまり知られていなかったこのスペインの作曲家の魅力あふれるピアノ曲を世に紹介して高い評価を得た熊本マリ。今回リリースされたアルバムは、そんな彼女の10年越しのプログラムです。
芥川也寸志、斎藤高順、
團伊玖磨と同じ時代に生きた作曲家、
奥村一(おくむらはじめ)の編曲(作曲)による、ピアノによる日本の民謡(全22曲)を中心に、奥村のピアノ作品集を熊本マリが奏でます。
熊本マリが奥村作品を知るきっかけとなったのは、
シューラ・チェルカスキーのLPでした(チェルカスキーは来日時に奥村一編曲の日本民謡「音戸の舟歌」「おてもやん」を披露しています)。奥村作品はシンプルで純粋な美しさをもちながら、リズムの面白さ、そしてフランス印象派の和声をも感じさせるもの。
その魅力に心をつかまれた彼女は、絶版となって入手困難な楽譜を、あきらめることなく探し続けて数年、それからは自身のコンサート時に演奏をして奥村作品の紹介に力を注ぎ続けてきました。海外での演奏中、聴衆の反応に触れるたびに“世界に誇れるもの”と確信すると言うように、西洋音楽の仕組みの中に日本的情緒がみごとに盛り込まれています。