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ピンク・レディー、=LOVE、TWICE、BONNIE PINKなど 8月第5週の注目作

2026/08/25掲載
今週リリースされる作品の中で、チェックしておくべきなのは何ですか?
 暑さもぶりかえしてきた8月第5週(8月24日[月]~8月30日[日])。今週はガールズ・グループの話題作が華やかに彩っています。

 まず注目したいのは、日本歌謡史を代表するレジェンド・ユニット、ピンク・レディーのデビュー50周年を記念したトリビュート・アルバム『ピンク・レディー伝説 Now and Forever -50th Anniversary Tribute Album-』(8月26日発売)です。1976年、オーディション番組『スター誕生』で注目され、同年8月25日に「ペッパー警部」でデビューしたミー(未唯mie)とケイ(増田惠子)。奇抜な衣装、大胆な振り付け、耳に残るキャッチーな歌詞は、それまでのアイドル像を大きく塗り替え、小学生が振り付けを真似するほどの社会現象となりました。今では星野源」の“恋ダンス”やCreepy NutsBling-Bang-Bang-Born」の“BBBBダンス”など、子どもが人気の振り付けを真似るのは珍しくありませんが、「ペッパー警部」はまさにその“元祖バズソング”と言える存在です。その後も作詞家・阿久悠と作曲家・都倉俊一のタッグにより、時には際どい歌詞で話題をふりまきつつも、「S・O・S」「渚のシンドバッド」「UFO」など数々の大ヒット曲を誕生させました。

 現在のアイドル文化にもつながる存在であるピンク・レディーの名曲を、次の世代へ受け継ぐため、今回のトリビュート・アルバムには多彩なアーティストが参加。まず、90年代を共に駆け抜けた森高千里渡瀬マキLINDBERG)が歌う「ペッパー警部」。さらに、「Bunny Girl」でバイラルヒットを記録した19歳のAKASAKIと、ピアノ・トリオ“H ZETTRIO”がタッグを組み、原曲のグルーヴを現代に躍動させる「S・O・S」。AKB48の新井彩永&伊藤百花が爽やかに歌う「透明人間」、俳優としても活躍する城田優がプロデュースし、田村芽実とデュエットする「カルメン’77」など、ジャンルを越えた魅力的なカヴァーが並びます。アイドル~ロック~クラブ・シーンまでを横断するユニット“シン・コイズミックスプロダクションズ”(小泉今日子高木完上田ケンジ)が、先鋭的なアレンジで「UFO」を新たな表情に仕上げているのも注目ポイント。さらに、吉井和哉の「ウォンテッド(指名手配)」やUAの「モンスター」など、原曲を大胆に再解釈した個性派カヴァーも収録。ピンク・レディーをリアルタイムで知る世代はもちろん、初めて触れる若い世代にも楽しんでほしい一作となっています。


 そして、「とくべチュ、して」のダンス動画がSNSを席巻し、現代女性グループのトップランナーとして存在感を示す=LOVEの21stシングル「恋,はじめました。」も発売に。8月23日には、韓国の人気音楽番組SBS『人気歌謡』に初出演し、同曲の韓国語ヴァージョンを初披露。放送後には韓国語版のMVも公開され、国内外で注目を浴びているところです。楽曲は、恋のときめきをぎゅっと詰め込んだサマー・ソングで、指原莉乃プロデューサーによる歌詞では、「キュンてなった」「ぷるんてなった 私のハート」など、激甘フレーズが次々と飛び出します。しかし、甘さだけでは終わらないのが指原Pの真骨頂。「君に少しだけ寄せた口癖 バレないように」など、恋する女の子の“リアルな仕草”を切り取る鋭い視点も潜んでいます。キャッチーで中毒性のある言葉選びと、等身大の感情描写を両立させる作詞力には脱帽です。


 また、K-POP第3世代の代表的ガールズ・グループ、TWICEの韓国オリジナル楽曲を厳選したベスト盤『TWICE BEST ALBUM「#BEST 2015-2025」』も外せません。TWICEは、2015年にサバイバルオーディション番組『SIXTEEN』から誕生し、ファン投票でデビュー・メンバーが決まるという、今のオーディション文化の走りとも言える存在。日本での最初の作品は、2017年に発売されたベスト盤『#TWICE』で、その後シリーズは第5弾までリリース。今回の『TWICE BEST ALBUM「#BEST 2015-2025」』は、その集大成ともいえる内容で、韓国オリジナル楽曲と日本語ヴァージョンを収めた、全4枚組の大ボリュームです。“TTポーズ”が大流行した代表曲「TT」はもちろん、「THIS IS FOR」や「ME + YOU」など、これまで国内でパッケージ化されていなかった楽曲も収録。デビューから現在までのTWICEの歩みを一気にたどれる、ファン必携のベスト盤となっています。

 グループではありませんが、90年代に洋楽テイストの楽曲と伸びやかな歌声で人気を集めたBONNIE PINKも、メジャー・デビュー30周年を締めくくるベスト盤『BONNIE PINK ALL TIME BEST “Grow”』をリリース。スウェディッシュ・ポップの仕掛人ことトーレ・ヨハンソンを迎えて制作され、英語詞ながら大ヒットした「Heaven's Kitchen」。ミッチェル・フルームをプロデューサーに迎え、ロックやルーツ・ミュージックに傾倒していた時期に生まれた全編英語詞の名曲「Fish」。さらに、資生堂ANESSAのCMソングとして多くの人の記憶に残る「A Perfect Sky」など、今聴いてもまったく色あせない名曲が詰まった、まさに永久保存版です。

 一方男性グループでは、ダンス・ボーカル・ラップを高いレベルでこなす6人組、LIL LEAGUEの6thシングル「僕を探してた / LOCA」に注目。昨年『バンコク日本博』で海外進出を果たした彼らですが、今回の「LOCA」ではタイの人気グループ“BUS”のNEXとAAを迎えた豪華コラボが実現しました。曲名「LOCA」はスペイン語で“情熱的な女性”を意味し、その名の通り、南国の夏を舞台にした大人の恋を、スリリングで艶やかな雰囲気たっぷりに表現。NEXとAAが猛練習したという滑らかな日本語ラップも聴きどころで、LIL LEAGUEのメンバーそれぞれのラップも耳に心地よく響きます。

 最後に、長谷川白紙の最新作『素直な気持ちアルバム』もぜひ聴いてほしい一枚としてご紹介。2023年にフライング・ロータス主宰のLA名門レーベル「Brainfeeder」と契約し、翌年の『魔法学校』で注目を浴びた長谷川白紙。光やノイズが一気に押し寄せる電子音、加速と減速が交錯する狂騒的なビート、難解なメロディといった実験的な作風を、良質なポップへと昇華する才能が高く評価されています。新作ではバンドの生演奏を大胆に取り入れ、全曲をノンストップでつなぐことで物語性を構築。圧倒的な情報量のサウンドはそのままに、ロックと融合した「蜜の主」など、実験性とポップネスがさらに進化したことが伺えます。ジョージ朝倉によるアートワークや月ノ美兎tofubeats、あっこりんりん(おとぼけビ~バ~)、イ・ランら異能とのコラボも魅力のひとつ。クラブ・シーンの次世代を担う才能にふれ、鮮烈な衝撃を味わってみてはいかがでしょう。



[紹介した作品]
8月26日(水)リリース
トリビュート・アルバム『ピンク・レディー伝説 Now and Forever -50th Anniversary Tribute Album』
=LOVE / シングル「恋,はじめました。」
TWICE / アルバム『BONNIE PINK ALL TIME BEST “Grow”』
BONNIE PINK / アルバム『new chapter purple』
LIL LEAGUE / シングル「僕を探してた / LOCA」

8月28日(金)リリース
長谷川白紙 / アルバム『素直な気持ちアルバム』
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