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大気圏突破のM!LKから夜と昼を描くカーリー・レイ・ジェプセンまで 9月第3週の注目作

2026/09/15掲載
今週リリースされる作品の中で、チェックしておくべきなのは何ですか?
 9月第3週(9月14日[月]~9月20日[日])の注目作は、世間にバズを引き起こした男性グループから、深まる秋に寄り添う女性アーティストまで、多彩な魅力が揃ったラインナップとなりました。

 まずは、2025年流行語大賞にノミネートされた「イイじゃん」や、大人から子供までが“滅ポーズ”の真似をする「好きすぎて滅!」でお茶の間でも親しまれるM!LKが、9月16日に1stミニアルバム『LOVE ENG!NE』をリリース。1stミニ・アルバムというと、新人グループのようですが、彼らはEBiDANから選抜され2014年に結成された実力派。7年の下積みを経て2021年にメジャー・デビューし、これまでにCDシングルだけで19作、アルバムも通算6枚を発表してきた経験豊かなボーイズ・グループです。

 そんな彼らの初ミニ・アルバムには、配信企画「モー烈モー進!リリースプロジェクト2026」の楽曲に加え、新曲3曲を収録。中でも、2026年度に最速で累積再生数2億回突破した「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」に続く、“愛”3部作の完結編「時空超えてユニバース」は大きな目玉。「好きすぎて滅!」で悶絶級の恋心を“滅ポーズ”と“ぎゅん、ぎゅん、ぎゅん”というキラー擬音で表現し、「爆裂愛してる」でビッグバン級の愛を爆発させたM!LKは、ついに「時空超えてユニバース」で大気圏を突破。“全世界にアディオス!”とさらなる高みへと飛び立ちました。出だしはウェットな歌謡曲調であるものの、お得意の台詞ブレイクやラップを織り交ぜた高速ビートで一気に加速。“愛こそが原動力”“愛こそが未来への突破口”というメッセージを情熱的に叩き込みます。9月14日に公開されたMVも一晩で300万回声を記録。凄まじいテンションで“愛の力”を描いた3曲を締めくくる「時空超えてユニバース」も、前2曲と同じく新たな記録を打ち立てる代表曲となりそうです。



 音楽性は異なるものの、フロントマン・横山剣による“イイネ!”のきめ台詞で、平成の世にバズを巻き起こしたクレイジーケンバンド(CKB)も、9月16日に26枚目のニュー・アルバム『何?』をリリース。ロック、ソウル、ファンク、歌謡曲を自在にミックスした濃厚グルーヴと、ユーモアあふれる歌詞で音楽ファンを魅了してきた彼らが、バンド結成29年&デビュー28年、横山剣のデビュー45周年の節目に放つ渾身作です。タイトル『何?』は、収録されるクレージーキャッツのカヴァー「アッと驚く為五郎」でハナ肇が放つ決まり文句に由来。五木寛之や、横山の“イイネ!”も炸裂した伝説のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(スープの回)からの付き合いである宮藤官九郎を作詞で迎えた楽曲もあり、歌詞だけでも楽しそうな楽曲が並びます。

 中でも必聴なのがリード曲「OKIDOKI」。情報過多で摩耗してしまった心模様をユーモラスに歌いつつ、ピアノが彩るファンク・ジャズと都会的な女性コーラスでまとめあげたCKB流ネオ・ソウル・サウンドは渋さと洒脱さが絶妙に同居。CKBの真骨頂を感じさせるナンバーです。


 男性アーティストでは、『PRODUCE 101 JAPAN』発の11人組グループ、INIの5周年の幕開けを飾る9thシングル「ANTHEM」にも注目です。収録曲「BEYONDTHESKY」は、10月18日から愛知・名古屋にて開幕するアジア最大のスポーツの祭典「第20回アジア競技大会」のために書き下ろされた公式大会応援ソング。疾風のようなギターリフと、鋭いラップが合わさったスピード感満点のミクスチャー・ロック作で、今のところINIの中でも最も激しいロック・チューンなのではないでしょうか。闘争心みなぎる歌詞は、選手たちの挑戦を後押しするのみならず、応援する人たちの熱をさらに高めるでしょう。

 一方、女性アーティストの新作では、秋にじっくり聴きたくなる作品が存在感を放っています。圧倒的な歌唱力で人気のLittle Glee Monsterが、9月16日にリリースする新作アルバム『BREATH』は、TBS系日曜劇場『GIFT』挿入歌「一輪」やTVアニメ『本好きの下剋上 領主の養女』オープニング・テーマ「Pages」、TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』エンディング・テーマ「夢じゃないならなんなのさ」など、話題曲揃い。その中でも、eillが書き下ろしの「CHERRY COKE」は、秋の空気に寄り添うミドル・テンポのラヴ・ソングで、メンバーそれぞれのソロの表現力、美しいハーモニーで、恋のときめきの“甘酸っぱさ”にしびれる心地を届けてくれます。

 また、「コール・ミー・メイビー」「グッド・タイム」のヒットで知られるカナダのシンガー・ソングライター、カーリー・レイ・ジェプセンの新作『デイ・アンド・ナイト』は、秋の夜長にぴったりの一枚。“Day(昼)”と“Night(夜)”の二部構成で全24曲を収めた、キャリア初のボリューム満点なダブルアルバムです。“昼”パートでは、オーガニックな質感や70年代風サイケ・ポップが広がり、“夜”パートでは実験的なダンスポップがきらめく音世界へ。ファンタジックなサウンドの中に、喜び・不安・逃避願望など多彩な感情が織り込まれ、まるで小説を読み進めるような特別な時間を届けてくれます。

 最後に紹介するのは、グラミー受賞歴を持つメキシコ発の男女スパニッシュ・ギター・デュオ、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラの7作目『アワーホーム』。東京録音の本作には、浦沢直樹マーティ・フリードマンら、豪華な顔ぶれが参加しています。中でも上原ひろみを迎えた「暁(Akatsuki)」は、『NARUTO』に登場する忍集団“暁”から着想を得た、日本文化への敬意が詰まった一曲。アコースティック・ギターの深い余韻と、上原のピアノがぶつかり合うアンサンブルは、緊張感にあふれながらも端正。彼らが日本のカルチャーを愛してくれているのが伝わる1曲となっています。



[紹介した作品]
9月16日(水)リリース
M!LK / EP『LOVE ENG!NE』
クレイジーケンバンド / アルバム『何?』4126070024
INI / シングル「ANTHEM」
Little Glee Monster / アルバム『BREATH』4126061398

9月18日(金)リリース
カーリー・レイ・ジェプセン / アルバム『デイ・アンド・ナイト』4126070525
ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ / アルバム『アワーホーム』4126060962


(※写真は、M!LK『LOVE ENG!NE』通常盤のジャケット)
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