TikTokをはじめとするSNSの普及により、音楽の楽しみ方は“聴く”だけではなく、“踊る”“真似する”へと広がりました。印象的なサビや共感を呼ぶ歌詞に加え、誰もが踊りたくなるキャッチーな振付は、楽曲が拡散される大きな要因の一つとなっています。
そんな“バズる振付”を数多く生み出し、アイドル界で注目を集めているのが振付師・
槙田紗子。アイドル・グループ“
PASSPO☆”での活動を経て、振付師となり、これまでに手がけた楽曲には、TikTokを中心に話題となったものも多く、真似しやすさやかわいらしさ、思わず口ずさみたくなる世界観とともに、多くのファンを魅了してきました。
今回は、槙田紗子が振付を担当した楽曲の中から、TikTok時代を彩った“踊りたくなる名曲”をピックアップ。振付がどのように楽曲の魅力を引き出し、“バズ”へとつながっていったのかにも注目しながら紹介します。
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=LOVE「とくべチュ、して」 恋する気持ちをキュートに詰め込んだ、
=LOVEらしい“特別にかわいい”世界観が魅力の
一曲。キャッチーなフレーズやポップなメロディも話題となり、自身初の累積再生数1億回を突破した代表曲となりました。“ハート”や“とくべチュ”を表現したかわいらしい振付が印象的で、メンバー全員でリボンを表現するような振付も取り入れられており、視覚的な華やかさも感じられます。歌詞の単語や感情をそのまま動きで表現した振付が多く、楽曲の世界観をより楽しめるパフォーマンスとなっています。
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CANDY TUNE「倍倍FIGHT!」 前向きなメッセージが詰め込まれた応援ソングで、聴くだけで元気をもらえるようなエネルギッシュな一曲。ライヴでも盛り上がりを見せる、
CANDY TUNEが一躍名を広めた
楽曲です。コミカルな動きやリズミカルなステップが多く取り入れられた振付が特徴的。楽曲の緩急を振付でも表現しており、場面ごとに異なる表情を楽しむことができます。特にサビの細かい手振りはSNSでも話題に。さらに、応援団を思わせるような力強い動きも盛り込まれており、楽曲の持つパワフルな世界観をより引き立てています。
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CUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」 “かわいい”を全力で肯定するポジティブな世界観が印象的な
CUTIE STREETの
デビュー曲。キャッチーなメロディと耳に残るフレーズが中毒性を生み、SNSを中心に話題を集めました。ダンスは、間奏部分〈にゃにゃにゃ~〉のコミカルな動きや、サビでこぶしを振り回すような勢いのある動き、〈キュン4させちゃう!〉の歌詞に合わせた銃を構えるような動きまで様々な振付が披露されています。また、衣装のスカートがきれいに映える振付も多く取り入れられており、視覚的なかわいらしさも感じられます。
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超ときめき♡宣伝部「最上級にかわいいの!」「超最強」 コレサワが作詞作曲を手がけた、〈君に振られて最上級に可愛いの〉という歌詞が印象的なポジティヴな失恋ソング「
最上級にかわいいの!」は、かわいさを全力で届ける、
超ときめき♡宣伝部らしいポップな魅力が詰まった一曲。サビのキャッチーな振付が大きな魅力となっており、Aメロでは“何をしていてもかわいい”という楽曲の世界観を、歌唱メンバーをフィーチャーした振付で表現。さらに、かわいさをアピールするようなポーズや仕草も多く、楽曲の持つキュートな雰囲気をより引き立てています。
一方で、“令和の推し活ソング”として広く切り抜かれているのと同時に、自己肯定感を上げてくれる共感ソング「
超最強」は、特にBメロ部分がSNSで大きな話題となり、多くのユーザーによって拡散されました。2番の歌詞に登場する“トレカ”や“アクキー”などの推し活アイテムを表現した振付が印象的。また、覚えやすく真似しやすい振付も特徴で、“踊ってみた”動画を投稿する人も続出しました。
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FRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」「はちゃめちゃわちゃライフ!」 FRUITS ZIPPERの名前を広く知らしめた代表曲であり、“NEW KAWAII”を象徴するような「
わたしの一番かわいいところ」は、自己肯定感を高めてくれる歌詞とポップなサウンドが、多くのリスナーの心に残りました。音ハメに合わせてそれぞれがポーズを決める振付や、顔周りの振付や指差しポーズなど、キャッチーでありながら、曲が進むにつれてダイナミックな動きも多く、楽曲のかわいらしさと華やかさをより際立たせています。また、乙女感あふれる仕草も魅力の一つ。曲終わりにメンバーが横並びで寄り添う決めポーズもかわいらしく印象的です。
また、タイトル通りにぎやかさと楽しさが詰め込まれた楽曲で、FRUITS ZIPPERらしい明るい魅力を感じられる「
はちゃめちゃわちゃライフ!」は、TVアニメ『クレヨンしんちゃん』の主題歌としても話題を集め、思わずしんちゃんを真似してフリフリ踊りたくなるような、パワフルな一曲。アニメの世界観を感じられる振付や独自の決めポーズを披露する場面、コミカルで独特な動きなど、見ているだけでも楽しくなるようなパフォーマンスに仕上がっています。楽曲のにぎやかさや遊び心をそのまま表現したような振付が、楽曲や作品の魅力をさらに引き立てています。
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M!LK「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」 〈マジ ぎゅんぎゅんぎゅん 好きすぎて滅!〉という印象的な歌詞とキャッチーな振り付けが瞬く間にSNSで拡散され、TikTokをはじめとするプラットフォームで、ダンス投稿がトレンドとなり、MVが自身初の快挙となる1億回再生を突破した
M!LKの「
好きすぎて滅!」は、好きな気持ちがあふれる様子をコミカルかつポップに描いた一曲。楽曲の持つクレイジーな世界観を表現したダイナミックな振付や、スタンドマイクを使ったパフォーマンス、ラップパートで前へ飛び出し躍動する構成も印象的。両手の2本指で表現する“滅ポーズ”も話題となり、多くの人が真似する人気の振付となりました。
そして、大ヒットを記録した「好きすぎて滅!」の後にリリースされた「爆裂愛してる」は、タイトルからも伝わるように、“愛”を全力でぶつけるようなエネルギッシュさが魅力の一曲。ファンの期待を超える強烈な歌詞や勢いのあるサウンドが印象的で、聴いているだけでも高揚感を味わえる楽曲となっています。全身全霊で感情をぶつけるようなパワフルな振付が特徴的。楽曲の持つ激しさや熱量をそのまま動きで表現しており、迫力のあるパフォーマンスに仕上がっています。特にブレイク部分では音ハメの振付が大きな見どころとなっており、見ていて思わず引き込まれるような快感があります。
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鈴木愛理「最強の推し!」「一生☆キミ推し」 鈴木愛理主演ドラマ『推しが上司になりまして』の主題歌で、“推し”への愛情をポップに表現した「最強の推し!」は、普段は“推される側”とも言える鈴木愛理が、一転して“推す側”の心情とその存在の尊さを歌った一曲。いろんな形のハートを表現したり、ほっぺにグーポーズを当てるキャッチーな振付も印象的。また、跳ねるようなコミカルな動きも多く、見ていて思わず笑顔になってしまう楽しさがあります。なお、槙田紗子自身も“鈴木愛理推し”であることを公言しています。
同じく自身が主演を務めたドラマの続編となる『推しが上司になりまして フルスロットル』の主題歌となった「一生☆キミ推し」も槇田が振付を担当。明るくアップ・テンポな曲調に推しへの想いをたっぷりと詰め込んだ一曲となっており、まさに推しがいる人には共感間違いなしの歌詞が魅力となっています。深呼吸をする仕草や恋に落ちていく様子を表現した振付が印象的。楽曲のときめき感をそのまま動きに落とし込んだようなかわいらしい振付が多く、思わず真似したくなる親しみやすさも感じられます。
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中島健人「JUST KENTY☆」 中島健人自身が作詞を務め、“KENTY”という自身の名前を入れ込んだキャッチーな歌詞の中に“アイドルにとっては、自分を応援してくれるあなたが一番輝く存在になっている”というメッセージが込められた一曲。中島健人ならではのキラキラとしたスター性が全開となった楽曲で、冒頭からキャッチーなポーズで始まり、サビではタイトルにも通じる“星”を描く振付が印象的。また、ダンサーとともに踊るダンスパフォーマンス映像がYouTubeで公開されており、華やかでエンターテインメント性あふれるダンスを存分に楽しむことができます。
TikTokをはじめとするSNSで楽曲が広がる今の時代、音楽そのものの魅力だけでなく、“真似したくなる振付”もヒットを生み出す大きな要素となっています。今回紹介した楽曲を振り返ってみると、かわいらしさを全力で表現したものや、キャッチーで思わず踊りたくなるような振付が多く見られました。
また、YouTubeではダンス・ヴァージョンのMVやダンス・プラクティス動画が公開されている楽曲も多く、それだけ“振付”そのものに注目が集まっていることがうかがえます。楽曲を聴くだけでなく、ダンスを見て楽しみ、さらに自分でも踊ってみたくなる――そんな楽しみ方が広がっているのかもしれません。
そして、数々の“バズる振付”を生み出してきた槙田紗子の表現力はもちろん、その振付に込められた思いや魅力をキラキラとしたパフォーマンスで届けるアイドルたちの凄さも、改めて感じられました。これからもどのような“踊りたくなる楽曲”が生まれていくのか、注目していきたいところです。
(写真は2026年2月18日リリースのM!LK「
爆裂愛してる / 好きすぎて滅!」)