振付家のシディ・ラルビ・シェルカウイとダミアン・ジャレによるコンテンポラリー・ダンス公演にして、〈札幌国際芸術祭2014〉のゲスト・ディレクターである
坂本龍一が惚れ込み、来日を実現させた〈バベル BABEL(words)〉。札幌公演に続いていよいよ東京に上陸! 8月29日(金)、30日(土)、31日(日)と、東急シアターオーブで公演が行なわれます。
コンテンポラリー・ダンスというと得てして難しい舞台と思われがちですが、決して抽象的すぎず、時には笑いも交えながら、強烈な肉体の迫力、斬新な音楽や舞台美術、超絶技巧を繰り出し、ダイナミックで迫力に満ちたパフォーマンスを届ける〈バベル BABEL(words)〉。札幌公演もスタンディング・オベーションが巻き起こるなど、大好評!
現代イギリスを代表する彫刻家アントニー・ゴームリーが手掛けた巨大なフレームの舞台装置、中世イタリアやインドに日本といった様々な国の民族音楽を伝統楽器で奏でる音楽など、注目のポイントをいくつも有するこの舞台。招聘に関わりながらも、初演の舞台を観ることができなかった坂本龍一は、その悔しさと、公演が成功した嬉しさで目に涙が浮かべたとか……(坂本に、パフォーマーはアントニー・ゴームリーの舞台彫刻を使って舞台で踊り、1人1人が各国の言葉で「Thank you, Mr. Sakamoto!」とビデオ・メッセージを贈ったそう!)
旧約聖書「バベルの塔」の物語に由来し、民族、テリトリー、様々な言語、国家のアイデンティティといった問題を、多国籍なダンサーとミュージシャンらによって描く〈バベル BABEL(words)〉。坂本龍一は、「世界中でナショナリズムと宗教による対立と暴力が吹き荒れている現在、この〈バベル BABEL(words)〉が発信する多文化を積極的に受け入れ楽しみ、コミュニケーションを回復しようというメッセージは、とても今日的で強いものだと思います。共感の強度、とでも言えばいいのでしょうか、そのようなものを感じていただけるはずです」と、コメントを寄せています。