ブラジル・サンパウロ最大のスラム街エリオポリスの子どもたちによって結成されたエリオポリス交響楽団のエピソードをもとに生まれた映画『ストリート・オーケストラ』が8月13日(土)より、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町などで公開。世界的指揮者の
ズービン・メータと共演するなど“奇跡のオーケストラ”と言われる実在のオーケストラを題材に、音楽から明日への希望を見出していく姿を描いています。
スクリーンを彩る生き生きとした子どもたちの姿はもちろん、ブラジルの名門
サンパウロ交響楽団が登場し、ブラジル音楽もフィーチャーするなど、音楽的な要素をたっぷりと盛り込んだ本作。昨年日本とブラジルの外交関係樹立120周年事業の一環として〈五嶋 龍とブラジルのオーケストラコンサート〉をブラジル各地で開催し、ブラジルのオーケストラとも共演しているヴァイオリニスト、
五嶋 龍は「この映画は、音楽があたかもExitを見出す錯覚を、絶対的貧困世界から、贅沢に疲弊した私達に投げかける。主人公を僕、君、にした時、映画は現実になる」とコメントしています(映画にコメントを寄せたのは今回が初とのこと)。また、ヴァイオリニストの
千住真理子、
川井郁子、ジャズ・シンガーの
綾戸智恵ら、錚々たる顔ぶれから絶賛の声が届いています。
過酷なスラム街に生きる子供達。ヴァイオリンを手にした子の輝く瞳が忘れられない。
バッハやブラームスに、彼等は心満たされ、聖く愛に溢れた集いに私の胸は熱くなった。――千住真理子(ヴィオリニスト)聴き慣れたはずの名曲達が、これまでに無い深さで心に響いてきます。
国境、人種、年代を越えて、世界中の人に観てもらいたい…と思う映画です。――川井郁子(ヴァイオリニスト / 作曲家)映画は色々、アクション、コメディー、SF、ミュージカル? これはザ・メッセージやで!
生きる事への気づきとは。先生と子供らが育つには、この感動が原動力や!――綾戸智恵(ジャズ・シンガー)©gullane
■『ストリート・オーケストラ』
8月13日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
監督・脚本: セルジオ・マシャード
出演: ラザロ・ハーモス / カイケ・ジェズース / サンドラ・コルベローニ
特別出演: サンパウロ交響楽団 / エリオポリス交響楽団
配給: GAGA
字幕翻訳: 蓮見玲子