五十嵐大介の人気コミックを原作に、約1年間に渡って岩手県奥州市でオール・ロケを敢行。NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』でその人気を全国区へ広げた若手実力派、
橋本 愛を主演に、春夏秋冬の4部作として制作された映画『リトル・フォレスト』(監督・脚本:
森 淳一)。8月30日(土)より公開される“夏・秋編”が、〈第62回サン・セバスチャン国際映画祭〉(2014年9月19日〜27日開催)のキュリナリー・シネマ部門に正式出品されることが決定しました。
同部門は、4年前の第59回から新設された部門となり“食にまつわる良作”を上映するということで、世界中の美食家や映画関係者からも注目されています!
今回の出品について森監督は、「海外での上映は、観客の反応が日本とは違うので、とても楽しみです。東北地方の郷土料理や、四季を通した美しい田舎の風景が、世界の人々の目にどんな風に映るのだろうと考え、今から興奮しています。個人的にスペインは昔から憧れの国。サン・セバスチャン国際映画祭に出品することで、東北ならではの料理法、伝統文化をスペインのみならず、世界中に紹介できればと、思っています」とコメント。
そして主演の橋本 愛は、「この作品は、ロケ地岩手の景色を切り取った一つ一つの映像の美しさが、大きな魅力だと思っています。海外の方にも、日本の美しさを堪能していただける機会に恵まれたことをとても嬉しく思います。“夏・秋”は、主人公のいち子の自給自足の日常を覗いてもらう形になったと思います。自分の手で料理する営みから得られる満足感と、地元の新鮮な素材の力をひしひしと感じながら、どの料理も本当に美味しくいただきました。私自身撮影を通して食についての考え方が変わったように、観てくださった方々がそれぞれ何かを感じ取ってくだされば幸いです」とコメント。
今回、この映画で本格的な農作業を体験し、自分の育てた野菜を使って料理をするという撮影を1年間にわたって行なった橋本は、「山菜など、今まで食べず嫌いのところがあったのですが、ロケ地の岩手で朝採れの新鮮なものを頂いて、味付けうんぬんを越えてとにかく美味しくて感動しました。東京でも焼肉屋さんに行って、付け合せの野菜は食べないことが多かったのですが、撮影後は、野菜を作った農家さんがいると思い、食べるようになりました」とのエピソードも明かしています。
(C)「リトル・フォレスト」製作委員会
■『リトル・フォレスト 夏・秋』
2014年8月30日(土)全国ロードショー
原作: 五十嵐大介「リトル・フォレスト」(講談社『アフタヌーン』所載)
監督・脚本: 森 淳一
フードディレクション: eatrip
音楽: 宮内優里
主題歌: FLOWER FLOWER「夏」「秋」(gr8!Records)
出演: 橋本 愛 / 三浦貴大 / 松岡茉優 / 温水洋一 / 桐島かれん
企画・製作プロダクション: ROBOT
配給: 松竹メディア事業部