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市川由衣、池松壮亮が出演、中沢けいの小説『海を感じる時』映画化

市川由衣   2014/03/27 14:58掲載
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市川由衣、池松壮亮が出演、中沢けいの小説『海を感じる時』映画化
 一人の少女から大人の女性へと成長していく繊細な内面を精緻な描写でえぐり、女と男、娘と母といった人間関係を描いた、中沢けいの傑作小説が映画化。市川由衣池松壮亮の出演でおくる『海を感じる時』が9月13日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国ロードショー。

 原作は、70年代を舞台に描かれる中沢けいの小説『海を感じる時』。1978年、著者が18歳の時に応募し〈第21回群像新人文学賞〉を受賞、鮮烈な文壇デビューを飾った青春文学。

 主演は、8年ぶりの単独主演作となる市川由衣。少女から女へと変貌を遂げようとする“恵美子”役を大胆な演技で体現、一途な想いながら葛藤する心の揺れを繊細かつ力強く演じています。相手の“洋”役には、映画主演・出演作やドラマ、舞台、CMと多岐にわたり活躍する若手実力派俳優の池松壮亮。監督は、『blue』(2003年)、『僕は妹に恋をする』(2007年)の安藤 尋がつとめています。

[市川由衣からのコメント]
本作に出演することになり、安藤組の静かな熱をふつふつと感じながら、丁寧に恵美子に自分の心を重ねていきました。池松壮亮さんには本当に助けられ、生の感情をたくさんひきだしてもらいました。本気にさせてくれるすごい役者さんで、洋が池松さんではなかったら私は恵美子でいれなかったとおもいます。
安藤監督は、すごく繊細で、私たち役者を信じてくれる人。私も監督を信じることができて、とても良い関係で作品をつくれたとおもいます。
台本を読んでみて、恵美子の女としてのどうしようもないもがき、痛さに、胸がしめつけられました。覚悟がいる役でしたが、女として、役者として、挑戦したいとおもいました。
出来上がった作品をみて、私自身が自分の代表作だと胸をはっていえる作品になりました。女優人生において転機となるような大事な作品なので、たくさんの人にみてもらいたいです。


[池松壮亮からのコメント]
台本を読んでみて、素晴らしい本でした。今やるには挑戦的で、でも普遍的で、誰もやらないなら俺がやるよと思いました。この本を殺してはいけないなと直感的に思いました。
そして、安藤さんと荒井さんというタッグに惹かれました。実現まで何年もの間、難航したと聞いています。様々な人の執念によって、この作品を世に送り出せるところまで来たということを誇りに思います。安藤さん、荒井さん、市川さんと共に、一石投じるつもりで自分も参加させていただきました。
市川由衣さんについて、今回は絶対に市川さんに勝ってもらわないと成立しないものだったと思いますが、完成した作品をみて何より市川さんが素晴らしく、改めて市川さんがこの役で良かったなと思いました。少女性と母性の両方をちゃんと合わせ持った方で、それでいてどこか手が届きそうな、日常の先にあるような空気を身に纏った、凄く素敵な女優さんでした。
安藤監督については、『blue』が強烈に残っていました。
現場を共にしてみて、凄く繊細で、ちゃんと弱さを知っている方だなと思いました。赤ではなく青の炎のようなフツフツとしたものを感じました。今回もちゃんと安藤作品になっていて、安藤さんの作家性を貫く一貫した姿勢が凄く好きです。


[安藤尋監督からのコメント]
恵美子というひとりの少女の、愛すること、泣くこと、傷つくことと傷つけること、見つめること、生きること、そのどれもがいとしく、切ない脚本でした。彼女を生きた人間で撮りたいと思いました。
市川由衣さんは恵美子を生きてくれました。愛し、泣き、傷つき傷つけ、見つめ、生きてくれました。
池松壮亮さんは、そんな恵美子の傍らで、洋の弱さもずるさも引き受け、そこに在り続けてくれました。恵美子と洋が自分の目の前にいて、息をし、触れあっている。自分にそう確信させてくれるふたりでした。


(C)『海を感じる時』製作委員会
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