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ジミー・グリーンがサンディフック小学校銃乱射事件に巻込まれた愛娘アナに捧げたアルバムを発表

ジミー・グリーン   2014/11/28 14:56掲載
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 世代を代表するサックスプレイヤーであり、教育者である、ジミー・グリーン(Jimmy Greene)がサンディフック小学校銃乱射事件で愛娘アナを失った悲しみを乗越え完成させた復帰作『ビューティフル・ライフ』(KKE-042 2,190円 + 税)が12月4日(木)にリリースされます。パット・メセニーケニー・バロンの切なくも美しい音色に込められた祈りの思いに満ちたアルバムです。

 1996年のセロニアス・モンク・コンペで準優勝、2000年にデビューを飾った後、名だたるレーベルから作品をリリースし、ジャズの伝統に根ざした演奏で多くのファンを魅了してきたジミー・グリーン。そんな順風満帆と思われたグリーンにおぞましい悲劇が襲いかかります。2012年12月14日、サンディフック小学校銃乱射事件に愛娘アナが巻き込まれ、命を奪われてしまったのです。幸せだった生活は突然に終わりを告げました。それからというもの、演奏も休止、あまりに大きなショックと深い哀しみに襲われて生きていくのが精一杯でした。

 しかし、1年が経った2013年終わり頃から数多くの励ましによって、彼に少しづつ何かを取り戻したいという思いが起こってきました。また数々のミュージシャン仲間がレクイエムを発表。それらによって、みずからの演奏で愛娘の生きた証を音楽として描きたいという思いにつながりました。そして、ここに愛娘とのかけがえのない思い出をつづった『ビューティフル・ライフ』が誕生しました。

 オープニングにはクリスマスをお祝いするトラッド曲を歌うアナの声を記録、そこにパット・メセニーの慈しみ深く温かいギターとサックスが奏でられるとき、深い愛情と追悼の思いがあふれてきます。また、ケニー・バロンとのデュオも感動的。切々としたテナー、哀切極まりないソプラノに寄り添いながら、すべてを受け入れて包み込むようなこのピアノはどんな言葉よりも雄弁な気持ちが響きます。

 しかし、そうした哀切的な楽曲とともに印象的なのが、未来を見据えるまなざしでしょう。この作品には、争いごとが絶えない今の世の中にあって、大切なものとは何かを伝えています。深い哀しみを乗り越え、ここに至ったジミー・グリーン。人々の思いを共有できる音楽の素晴らしさをピュアに感じる、この秋の感動作です。

■2014年12月4日(木)発売
ジミー・グリーン
『ビューティフル・ライフ』

KKE-042 2,190円 + 税

[収録曲]
01. Saludos / Come Thou Almighty King with Pat Metheny
02. Last Summer
03. When I Come Home with Javier Colon
04. Ana's Way with Kurt Elling
05. Your Great Name
06. Where Is Love? with Kenny Barron
07. Seventh Candle
08. Maybe with Kenny Barron
09. Prayer with Cyrus Chestnut and Latanya Farrell
10. Little Voices with Anika Noni Rose

[演奏者]
Jimmy Greene(ts, ss, fl)
Ana Marquez-Greene, Javier Colon, Kurt Elling, Latanya Farrell(vo)
Isaiah Marquez-Greene, Renee Rosnes, Kenny Barron, Cyrus Chestnut(p)
Christian McBride(b)
Lewis Nash(ds)
Pat Metheny, Jonathan Dubose,Jr.(g)
Anika Noni Rose(SPOKEN WORD)
Linden Christian School Early Years Choir
Hartford Symphony Orchestra
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