2007/01/15掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ロシアの名匠
アレクサンドル・ソクーロフ監督が、人間・昭和天皇を描いた衝撃作『太陽』のDVD化がついに決定! クロックワークスより3月23日に発売されます。
本作は、戦争という悪夢の中で引き裂かれる、ひとりの人間の苦悩と孤独、そして、愛する家族をめぐる物語。ベルリンをはじめ各国の映画祭で上映され絶賛の声が上がるも、日本での公開は不可能と言われた作品で、いくつものタブーを乗り越え、昨年夏に日本でも公開。その内容から多くのメディアで話題を集め、最終的には100館を超える拡大ロードショーとなりました。日本からも昭和天皇を演じた
イッセー尾形のほか、
桃井かおり、
佐野史郎らが参加しており、ソクーロフの静謐な世界を名優たちが見事に表現しています。
今回発売される
DVD(KWX-324 \4,935(税込)・写真)では、本編のほか、オリジナル予告、劇場予告を特典映像として収録。イッセー尾形がベルリン国際映画祭で語ったように「観ていただかないことには、映画の意図は何も伝わらない」作品となっていますので、未見の方はDVD化を機にぜひ!
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『太陽』D(KWX-324 \4,935(税込))
≪ストーリー≫
彼の名前は、昭和天皇、ヒロヒト。1945年8月。その時、彼は庭師のように質素な身なりをしていた。宮殿はすでに焼け落ち、天皇は地下の待避壕か唯一被災を免れた石造りの生物研究所で暮らしていた。人は、彼を神の子孫だと言ったが、天皇は「私の体は君たちと変わらない」と言った。戦況は緊迫していたが、彼は戦争を止めることができなかった。その苦悩は悪夢に姿を変え、午睡の天皇に襲い掛かる。うなされるように目を覚ます天皇の孤独。彼は「私は誰からも愛されない」と呟き、遠く離れて暮らす皇后と皇太子たちのアルバムに唇を寄せた。日本はまだ闇の中にある。やがて連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーとの会見の日が訪れる。彼はひとつの決意を胸に秘めていた……。
≪スタッフ≫
・監督・撮影:アレクサンドル・ソクーロフ
・脚本:ユーリー・アラボフ
・音楽:アンドレイ・シグレ
・出演:イッセー尾形/ロバート・ドーソン/桃井かおり/佐野史郎/田村泰二郎/ゲオルギイ・ピツケラウリ ほか
≪映像特典≫
・オリジナル予告、劇場予告
*カラー/本編115分/2005年/ロシア・イタリア・フランス・スイス/片面2層/16:9ビスタサイズ/5.1chドルビーデジタルサラウンド