「永遠の子供」の魂をテーマに国内外で活動するアーティスト、ショウジョノトモが実に9年ぶりとなる個展〈スルナラY シナイナラN〉を8月29日 (土) から9月13日 (日) まで、東京・阿佐ヶ谷「TAV GALLERY」(
tavgallery.com)で開催します。日本未発表の作品を中心とした展示となる予定。
「大人サイズの体に子供の心を搭載した人間であり、そのアンバランスが生み出す異端と魅了に翻弄される存在だ」という“Child Play”というコンセプトを2004年に打ち立て、現在のスタイルを確立したショウジョノトモ。本展は、恐怖漫画の第一人者である漫画家・
楳図かずおの形而上学的なテーマを含むSF作品『私は真悟』の一シーンに強いインスパイアを受けたことをきっかけとして開催。
小学6年生の“さとる”と“まりん”の恋愛ストーリーを描く『私は真悟』。物語の中で、産業用ロボットの画面に打ち出されるまりんからのメッセージ、「ケッコンシナイ?」「スルナラY シナイナラN」、「コドモヲツクロウ」「スルナラY シナイナラN」。この言葉を受け、主人公のさとるは迷うことなくキーボードの“Y”を押す――。ショウジョノトモは、この「スルナラY シナイナラN」を展示タイトルとした意味について、「日本には、YES、NOの他に曖昧な返事があり、それは様々な想像力に寄って、問題の暖和、逆に問題を引き起こす事もあります。日本人の気質を描き、また自分の問題と向き合っている私自身に“スルナラY シナイナラN”は変革をもたらしてくれるかもしれません」と語っています。