相次ぐ離農、異常気象による天災、さらにはTPPと、揺れ動く日本一の農業地域・北海道を舞台に、農家に生まれ自らも農家の道を選んだ女子の奮闘ぶりを描く、NHK札幌放送局制作の地域発ドラマ『農業女子“はらぺ娘(こ)”』はNHK BSプレミアムでこの冬放送予定。出演は
前田亜季、
芹那、
バービー(
フォーリンラブ)、
苅谷俊介、曽川留三子、
阿部亮平、
田中幸太朗、
小久保寿人など。
さる7月11日(土)〜13日(月)に撮影されたのは、主人公たちが〈トラクターBAMBAレース〉に出場するシーン。トラクターBAMBAとは実際に北海道・十勝地方の更別村で毎年開催されているトラクターを馬に見立てたバンバ・レース。うなりをあげて力強く大地を進む大型トラクターに前田亜季が挑みました。また12日(日)は本物のレース開催日ということで、ロケ見学会と合わせて、大勢のお客さんが詰めかけた会場で出演者たちのトークショーも実施。
なお、ロケ見学会に先立つ11日はレース会場の一角でリハーサルが行なわれ、終わるやいなやレースの準備作業をしていた地元農家の男たちが前田亜季を取り囲む……と、野太い「ハッピバースデートゥーユー」の歌声と共に「ようこそ さらべつへ」のメッセージが入ったかわいらしいケーキをプレゼント。この日、30回目の誕生日を迎えた前田を祝福するという、心にくいサプライズも披露されたとのこと。
■前田亜季
――実在のグループを演じるにあたって。
「実際に北海道にきてみて、“はらぺ娘(こ)”の女性たちにも会う機会がありました。同年代なので普通に仲良くお話をさせて頂いたんですけれども、皆さん大変なこともありながらも、好きだからやっているというところもあって、その言葉がとても印象的でした」
――思い出に残っているエピソードは?
「最初のシーンで、苗(なえ)に対して“行ってくるね”と言って出かけていくシーンがあるんですけれど、“もっと子供たちだと思ってやってください”と言われたんですよね。子供に対するような気持ち、つまり命を育てるという感覚ということで、女性ならではだと思いました」
■芹那
「北海道出身とは言っても酪農は身近ではなかったので、何も語れないというか、酪農はそのぐらい厳しい大変な世界なんだなということを知ることができました。20代から30代くらいの女性で、実際にそういう風に生きていることを知ってもらい、私が演じることで何かちょっとでも刺激になれれば、私も含めて同い年の女性に背中を押せるきっかけになれればいいなと思っています」
■バービー
「物語自体は農業やっている人から見たら“農業あるある”、つまりリアルな農業の大変さも出てくるんですが、北海道の農業を全国のいろんな人に知ってもらって、ちょっと興味を持ってフラ〜とやってきて、フラ〜とお婿さんになってもらえるような、そんな人が増えるような番組になってもらいたいと思っています」