スペインの巨匠
ペドロ・アルモドバル監督の最新作映画「ペイン・アンド・グローリー」が、6月19日(金)より東京・有楽町 TOHOシネマズ シャンテ、東京・渋谷 Bunkamuraル・シネマほかにて全国ロードショー。公開に先駆け、予告編が公開されています。
監督自身のキャリアにおける葛藤も含め、自伝的なところも描かれている本作。主演の
アントニオ・バンデラスが映画監督役を演じ、キャリア最高の演技と称され、今までにない、繊細な演技で新境地を開拓しています。さらに、アルモドバルのミューズ、
ペネロペ・クルスも出演。スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親役を演じています。全盛期の作品から、さらに深みが加わり円熟の域に達した、アルモドバルのキャリア最高峰との声に期待が高まっています。
公開されている予告でも流れる、イタリアの人気女性シンガーの
ミーナがドラマティックに歌う「Come sinfonia」は、本編では幼少時代の水彩画のスケッチ・シーン全体に流れます。アルモドバル監督は「ミーナの存在感は私を感動させてくれる芸術家であり、家族のような存在。そしてこの曲は1960年代の上品さ、何もすることのない楽しい夏の感覚を表現している」とコメント。
瞳の奥に、そして全身から漂う憂いをまとったアントニオ・バンデラスの名演とともに、甘美な追憶に身を任せたい、アルモドバル監督の生み出した新たな傑作となっています。
©El Deseo.