グルーヴィなサウンド、ソウルフルなファルセット・ヴォイス、エモーショナルなメロディ、壮大なスケール感――ブレイク確実の大型新人、ザ・テンパー・トラップがデビュー!

The Temper Trap   2009/09/25掲載
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グルーヴィなサウンド、ソウルフルなファルセット・ヴォイス、エモーショナルなメロディ、壮大なスケール感――ブレイク確実の大型新人、ザ・テンパー・トラップがデビュー!
 デビュー・アルバム『コンディションズ』を完成させたオーストラリア・メルボルン出身(現在はロンドン在住)の4人組、ザ・テンパー・トラップ(The Temper Trap)。英米ではすでに“2009年最も注目すべき新人バンド”としてブレイクが確実視されているバンドである。彼らの最大の武器は、U2コールドプレイを彷彿させる壮大でドラマティックなメロディと、ソウルフルな色気を感じさせるダギー(vo、g)のファルセットの歌声。それだけでなく、クラブ・ミュージックを経由した疾走感あるグルーヴも大きな魅力になっている。王道の才能と可能性を感じさせるバンドだ。〈SUMMER SONIC 09〉にて来日を果たした彼らに話を訊いた。


――サマーソニックでのライヴを観ましたが、素晴らしかったですね!
ダギー「(日本語で)アリガトウゴザイマス!」
――ロックやソウルやエレクトロニカやR&Bなど、いろいろな音楽性が自然体で入り混じっている感じもしたんですけれど。そういう意識はありますか?
ダギー「もちろん。今言ってくれたようなジャンルは全部好きだしね」
――ダギーはインドネシア育ちなわけですけれど、少年時代からどういう音楽を吸収してきたんでしょうか?
ダギー「本当にいろんな音楽だね。小さい頃はボーイズ II メンとかポップなのも聴いてたよ。でも成長して、ティーンエイジャーの頃にバンドでギター弾いてる奴と友達になって。ローリング・ストーンズジミ・ヘンドリックスとか、そいつに会ってからいろいろ知っていったんだよね」
――5年前にバンドが始まったときは、もっと直球のロックンロール・バンドだったという話を聞きましたけれど。それは本当?
ダギー「残念ながらその通りなんだ(笑)。恥ずかしいんだけどね。今とは全然違うよね。ライヴを観た人に“すごい良かったけど、あれはJETのカヴァー? それともオリジナル?”って訊かれたことがあって、それがすごくショックで。そういう曲はもう絶対やめようと思って、それですぐに変えたんだ」






――最初にやっていたロックンロール・バンドから、どのようにして今のような音楽性に発展していったんでしょう?
ジョナサン(b)「最初の頃は地元でJETのライヴを観て、たぶん僕らにもすごく簡単にできるだろうなって思ったんだよね。でも、メンバー間の信頼が増すにつれて、もっとアーティスティックな、自分たち自身の音楽ができるんじゃないかって気付いていった。僕らにとってピュアなものを、5年かけてだんだん発展させていったんだ。トビーもプログラミングをするようになったし」
――「サイエンス・オブ・フィア」にはドラムンベース、「リザレクション」にはジャム・ロックっぽい要素があったりしますけれど。ザ・テンパー・トラップにとって、グルーヴは重要な要素になっているんじゃないでしょうか?
ダギー「まさにそうだね。僕らはグルーヴィな音楽が大好きだし、僕らの音楽にもグルーヴがあってほしい。それでドラムンベースの要素を入れたり、トリップホップの要素を入れたり。ループのビートを使ったりもする。そういうのが好きなんだよね」
――もう一つ、ダギーのファルセット・ヴォイスとエモーショナルなメロディもバンドの大きな魅力になっていると思います。自分たちとしては、メロディについてはどう思います?
ダギー「僕が思うに、音楽を初めて聴いたときの印象を決めるのって、やっぱり歌なんだよね。それが音楽に触れるきっかけになる。だから、歌は重要だと思うよ。それでも、アルバムのラストには〈ドラム・ソング〉という曲があるんだけれど、あれはグルーヴが大事な曲だから、一切ヴォーカルは入れなかった」
――ダギーの歌声には、ソウルに影響を受けているような感じもしたんですけれど、どうでしょう?
ダギー「そうだね。カーティス・メイフィールドとかアル・グリーンとか、サム・クックとかプリンスとか、みんなとてもパワフルな歌声を持っている。僕はブラック・ミュージックが大好きだし、ソウルもR&Bもヒップホップもね」
――アルバムはどういうものができたという手応えがありますか?
ジョナサン「ソウルフルで、速い曲もあれば、たくさんの音のレイヤーでビッグなサウンドになっている曲もある。バラエティに富んだ内容になってると思うね」
――1つのスタイルに縛られていないからこそ、壮大なスケール感が生まれるという印象もあったんですが。
ダギー「その通りだね。思うに、このアルバムの武器の一つは、スタイルの幅が広くて、たくさんの人たちにアピールするところだと思うよ」



取材・文/柴 那典(2009年8月)
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