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ディケイド設立30周年記念映画『ゆめのまにまに』11月公開決定 キー・ヴィジュアル&予告編公開

こだまたいち   2022/09/26 12:13掲載
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ディケイド設立30周年記念映画『ゆめのまにまに』11月公開決定 キー・ヴィジュアル&予告編公開
 俳優や音楽家のマネージメント会社のディケイド設立記念映画『Playback』(ロカルノ国際映画祭コンペティション部門正式出品)から10年。改めて、俳優や音楽家たち、様々なジャンルからクリエーターが集まって、映画への愛と希望を詰め込んだ作品が完成、日本では11月12日(土)より東京・渋谷ユーロスペースほかにて全国順次ロードショー。主要4キャストと監督のコメントに併せて、キー・ヴィジュアルが公開されています。

 東京・浅草六区に実在する古物店「東京蛍堂」を舞台に、人と時間が交差していく日々を描いた本作。多摩美術大学造形表現学部卒業後、映画助監督として横浜聡子監督、菊地健雄監督、瀬々敬久監督、越川道夫監督、岨手由貴子監督など多数の作品に参加してきた、張元香織監督の長編監督2作目。

 主演を務めるこだまたいちは、「メンズノンノ」専属モデルとしてデビュー、俳優 / フォーク・シンガーとして活躍しており、2022年、新たに結成&デビューしたフォーク・バンド“酔蕩天使”(読み: ヨイドレテンシ)のリード・ヴォーカルを務めています。また、本作の主題歌「サンローゼ」(11月9日[水]配信)もHILLSRECORDSよりリリースされます。

 今回公開となるキー・ヴィジュアルは、本作の舞台である東京蛍堂で撮影。熊本から上京した真悠子(千國めぐみ)が、謎を抱えつつ足繁く店に通う切ない様子と、それぞれが自分の時間軸で生きている登場人物達の微妙な関係性を表現しています。また同時に解禁となる予告編では、入った瞬間に異次元にタイムスリップする骨董店に魅了される人々、浅草の空気が肌に染み込むような映像で構成されており、真悠子が慕う、幻のような店主・和郎(村上淳)への淡い思いが演出されています。

[コメント]
理由もなく惹かれる、直感的にいいと思う、好きで欲しくてそばに置きたい、頭から離れず夜も眠れない!
そんな強い感情について、私はよく考えます。
それは時には行き過ぎたり偏ったり、まさに人を盲目にする感情のことです。
そんな感情はどこから来てどこへ行くのか。
その思考のテーマは、古物店を舞台にすることで、映画の世界観にぴったりとはまりました。
あとは、そこから受け取ったものを、流れの隨(まにま)に、脚本に描いていきました。
東京蛍堂のような古物店は、モノだけでなく様々な色濃い感情エネルギーが集まり、留まり、放出される場所なのです。皆さんにこの映画を観てもらえること、とても楽しみにしています。

――監督・張元香織

今回のお話を頂いた当初、張り切るあまり撮影地である浅草六区・東京蛍堂を中心としたありとあらゆる道をゆき、何時間も何十周も台詞を唱え…初主演のプレッシャーと興奮をマーキングしながら歩き回っていました。
張元監督が作品の根底にあるテーマ性や人物像を丁寧に紐解きながら、穏やかに熱心に肩をほぐすような話し合いを重ねて下さったお陰で、緊張していた自分も徐々に静かな集中力をもって臨めるようになりました。
同世代や下の世代の新人俳優の皆さんと切磋琢磨しながら撮影に向かっていけたこと、現場で先輩方の胸を借りながらお芝居の楽しさに改めて気づけた事、その経験は宝物です。
1991年3月、ディケイド設立と時を同じくして生を受けた自分も、同様に節目の年を迎えました。十分な過去も、十分な未来もあります。
その中で続けていく事、大事に育んでいく事、何を手に入れ何を手放すか、その選択は執着ではなく愛着によるものなのだという浪漫が、今作の最大のテーマの一つとしてスクリーンに映っていると僕は信じています。

――主演・こだまたいち

浅草で蒸籠を転がしたことがあります。買ったのを包んだ風呂敷の結び目が解けてしまって、落ちてゴロゴロ転がってしまったのです。大慌てでしたが、地元の人たちが蒸籠は珍しいな、と笑いながら拾い集めてくれました。
そうか、浅草の人たちはここを訪れた人間の色んな瞬間を見てきているのだ。
そう思いました。それこそ、解けたり転がったり、人間のいろいろな様を。
初めて蛍堂を訪れた帰り道でのことです。7月5日、私の誕生日でした。
この映画の、人間の、時たま可笑しくもある営み、その人間と共に過ごした古物たちが吐く濃密な空気、それらを包む浅草という街をつくる人々の様は、皆さんの目にはどう映るのでしょう。ビールを飲み飲み、お喋りしたい気持ちです。

――出演・千國めぐみ

蛍堂は、混沌とした浅草の一角にひっそりと在る。異世界への、入り口のように。
足を踏み入れる登場人物たちを待つのは、圧倒的なモノ、モノ、モノ。
時間や物語を経て、ただ、そこに存在するモノとの邂逅。
大切にされたモノには、大切にした誰かの人生がある。
モノに見つめられる時、私たちは、心許ない自分自身の人生を、やはり、大切にしたいのかもしれない。

――出演・中村優子

よく若いころに絶大な信頼をしている人生の大先輩にこう言われた。
“才能は常に意識しなければすぐに斬れ味が落ちる。センスは良いとか悪いじゃない、あるかないかだ。”
僕がこの作品の完成を見たときに強く思い返した言葉です。
張元監督とは初対面ですし、作品に出演するのも演出を受けたのももちろん初です。現場単位での体感で“いい現場”だな=で必ずしも“素晴らしい作品”にはならないことも多くあるのですが、非常に素晴らしい現場でしたし、なりよりこの初号試写を観た後、数ヶ月は“この作品の素晴らしさの記憶”を書き換えたくなくて新しい映画を観ませんでした。
我が社DECADEは押し売りするような大きな体制もなく、つつましく謙虚に業界の隅のほうでやらせていただいている事務所ですが、こうして胸をはれる作品を素晴らしい監督・座組・キャストでやれたことのありがたさを肝に命じて、またさらに映画にまい進したいと思います。
みなさま、もし宜しければ“新しい才能”もしくは“素晴らしい才能”が惜しみなく投影されるスクリーン体験をぜひに。

――出演・村上淳

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© 2022 ディケイド

『ゆめのまにまに』
2022年11月12日(土)より全国順次公開
www.yumenomanimani.com
配給: スールキートス
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