ヒートマイザー（エリオット・スミスらが在籍）でも活動していたサム・クームズ、元スリーター・キニー / 現スティーヴン・マルクマス＆ザ・ジックスのジャネット・ワイズ、同じくスティーヴン・マルクマス＆ザ・ジックスのジョアンナ・ボルムによるトリオ編成となった、米ポートランドのロック・バンド、クワージ（Quasi）。

　アルバム『アメリカン・ゴング』をリリースしたばかりの彼らが、じつに11年ぶりとなる日本ツアーを、14日（日）東京・渋谷o-nestからスタートさせました。

　5年ぶりのアルバム『ウェザー・スケッチ・モディファイド』のリリースを控えた日本が誇るオルタナ・トリオ、mooolsとのダブル・ヘッドラインとなる本ツアー。そのmooolsが超絶的なパフォーマンスで温めたステージに登場したクワージは、サムの爆音ギターとともにショウを開始。彼ららしいマイペースな間合いで、ほとんどMCを挟まず、スピーディなステージングを展開。パワフルなドラミングと重厚なベースが万全のサポートをみせる中、ブルージィかつパンキッシュなギター・プレイで会場を大いに盛り上げました。途中、ギターをキーボードに持ち替えたりと、11年分のさまざまな楽曲を披露。終盤に向かうにつれて迫力を増していくサムのパフォーマンスに、会場は大いに湧き上がっていました。

　クワージとmooolsのダブル・ヘッドライン・ツアーは、名古屋、京都、松本を回り、再び渋谷に戻ってくる予定。昨夜の公演を見逃してしまった方は要チェックです！