シガー・ロス 2012/04/13掲載(Last Update:12/05/07 13:19)
今年8月のサマーソニック2012への出演も決まっている
シガー・ロス(Sigur Ros)が、事実上の活動休止/メンバーそれぞれのソロ活動を経て、5月23日に約4年ぶり、6枚目のアルバム
『ヴァルタリ(Valtari)』を日本先行でリリースします。
新作は、すでにバンドのオフィシャル・サイト(
www.sigur-ros.com)でストリーミング視聴をしている「Ekki Mu'kk(エッキ・ムック)」を含む合計8曲、54分強を収録。
タイトルの“Valtari”とは、英語では“Steamroller”、日本語では“蒸気ローラー、強引に進む”を意味。昨年よりメンバーと、
ヨンシーの友人でありミキサーでもあるアレックス・ソマーズにより、まったく異なる構成パーツを用いてそれらを繋ぎ合わせ、まとまりのあるマジカルなモノに仕上げるという、骨が折れるような作業プロセスを表わした言葉だそうです。
そしてこのアルバムについてベースのゲオルグは以下のように説明。
「なぜこのアルバムを制作し始めたのか、まったく覚えていないんだ。何をやろうとしていたのかもわからない。ジャム・セッションを重ねていくうちに崩れていくのはわかった。日に日に集中力も低下し、もう少しで俺たちは諦めていた...実際諦めたりもした。すると不思議な“何か”が起きて、いきなり形が見えてきたんだ。終わった今、正直に言えることは『ヴァルタリ』は俺が唯一家で楽しんで聴けるシガー・ロスのアルバムになったってことさ」
そんな最高の結果に結びついた『ヴァルタリ』は、バンド曰く「スローモーションな雪崩」と表現する、
『( )』(2002年)を彷彿とさせるような、壮大なスケールの作品となっているとのこと。
2008年の
『残響』にともなう世界ツアー以降、事実上活動休止状態となっていたバンドの本格復帰作。これは彼らがずっと作りたかったアルバムなのか、はたまた今まで作れなかったアルバムなのか。ともかく2012年の需要作となること必至のアルバムの登場です!