日本アート・シアター・ギルドの旧作を発売しているシリーズ「ATGライブラリー」の最新リリースとして、80年代青春映画の傑作として語り継がれている
『ヒポクラテスたち』(1980年)、
『ガキ帝国』(1981年)の2作品が最新のHDデジタルリマスターで初のBlu-ray化を果たし、5月13日(水)に発売されます(DVDも同時発売)。
『ヒポクラテスたち』は京都を舞台に、医大の最終学年の一年にスポットをあて、モラトリアムに揺れる医大生の青春像をみずみずしく描いた青春グラフィティ。京都府立医科大学を卒業し医師国家試験に合格という、映画監督としては異色の経歴を持つ
大森一樹監督が自らの体験をもとに、医師になる前の若者たちの苦悩や挫折を映し出した、日本版『アメリカン・グラフィティ』ともいえる青春映画の傑作。
古尾谷雅人を主演に、今やベテラン俳優となっている
柄本 明、
内藤剛志、
斉藤洋介、
伊藤 蘭ら、そうそうたる面々の若かりし日の演技、手塚治虫や鈴木清順監督らのカメオ出演も見どころの一つ。
『ガキ帝国』は、60年代後半の大阪を舞台に喧嘩に明け暮れるアナーキーな若者たちを活写した青春群像ドラマ。容赦なきバイオレンス描写、溢れんばかりエネルギーで、強烈なインパクトを叩きつけた、
井筒和幸監督の一般映画デビュー作にして、ヒット作となった作品。〈第22回日本映画監督協会〉新人賞(奨励賞)を受賞し、キネマ旬報ベスト・テン7位を獲得しています。
そして主演は、1980年代初頭、漫才ブームが世間を席巻する中、そのブームを牽引し、大活躍していた
島田紳助・松本竜介のコンビ。2人は本作でもコンビを組み、スクリーン・デビューを果たしました。
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