デザイン / アートディレクション・コレクティヴ「Asyl(アジール)」(
asyl.co.jp)が今年6月、拠点を東京・外神田から神保町へと移転。これに合わせて同地にてスタートしたオルタネイティヴ・ギャラリー「SOBO」では、7月17日(金)よりグループ展〈SOBO 4th EXHIBITION Vacant Room〉が開催されます。
出展はAriana Huertaのほか、
CARREとの
『Grey Scale』におけるコラボレーションが記憶に新しいモノクロームのドローイング作家・
近藤さくら、
大城 真 + 矢代諭史との“夏の大△”をはじめとする音楽周辺の活動のみならず写真作品も多く制作する
川口貴大、アイドル・インスパイアの精緻な陶器作品で知られる“はいゆに”の全4組。グリッチを主軸とした作風で強烈な印象を残す
ucnvが展示設計を担当しています。
会期は7月29日(水)まで。開廊時間は平日11:00〜19:00、土11:00〜17:00、日・月は休廊となっています。詳しくは「SOBO」(
sobo.tokyo)オフィシャル・サイトにてご確認ください。
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SOBO 4th EXHIBITION
Vacant Roomsobo.tokyo2015年7月17日(金)〜29日(水)
火〜金 11:00〜19:00
土 11:00〜17:00
日・月 休廊
[参加作家]
Ariana Huerta / 近藤さくら / 川口貴大 / はいゆに
[企画・展示設計]
ucnv
Vacant Room、空っぽの部屋。そこでは次元が解体される。「部屋」とは、展示空間を指し示していながら、ラテン語で部屋を意味するカメラをも指し示している。つまり、Camera Vacante。だが、それは光学装置の謂というよりは、直接的に眼球の謂となるだろう。展示空間としての部屋は常に、光となって眼球という部屋へと入り込み網膜で電気情報に変換される過程で、次元を解体される。空間があり、視点があり、解体された次元が発生する。アブリビエイションから再展開される用語を見よ。Vacant Roomから VR、Camera Vacanteから CV。Virtual Reality、Computer Vision。それらはいずれも、空間と視点を指し示すことばとなる。空っぽの部屋は、それらの空間と視点をも含意する。作家らの作品は、解体された次元に配置されることを要請された。そして、一度も展示されることがないだろう。