令和元日にデビューしたアーティスト“
安斉かれん”。次世代ギャルとしても注目を集める彼女が作詞だけでなく、初めて、作曲・プロデュースを行なったニュー・シングル「GAL-TRAP」が、9月16日(水)に各サブスクリプション音楽ストリーミングサービスで配信開始。今回の楽曲タイトルにある“トラップ”というワードには、ギャルが仕掛ける“罠”という意味と、安斉自身が大好きと公言してきたヒップホップのジャンル“TRAP”の2つの意味が込められています。
歌詞やサウンド・プロデュースにおけるテーマを、安斉は以下のように語っています。
メイクを落としたら、心に何かが滲んでくる
悲しい、辛いとも違う・・・名前のないこの感情。
それを表す言葉が見当たらないから、音楽にした。
だから、歌詞自体は曖昧。
言葉にできない想いは、トラックに詰め込んだ。
気を紛らわすために、口笛を吹く。
落ち着くから、爪をいじっちゃう。
沈黙が怖くて、口遊むように溜息を吐く。
(HPより一部を抜粋) そんな多感な若者の心象風景をヴィジュアライズしたMVは、すでに、日本テレビ系 「スッキリ」9月テーマ・ソング、「ウチのガヤがすみません!」9月エンディング・テーマとして、その一部がオンエアされていましたが、9月16日にフル・ヴァージョンが公開されました。
時に荒涼としてしまう“心の中”を表現した“無機質な部屋”には、幻想的かつ過激な配色の巨大なテディベアが配置されています。それに包み込まれるシーンは、“いつまで経っても、誰かに守られていたい!”という願望=ピーターパン・シンドローム(大人になりたくない)的な“幼さ”を表し、一方で、テディべアと対峙しようとするシーンでは、その“自分過保護”によって、“世界から取り残されるかも知れない!”という危機感や恐怖感が表現されています。
“自分でも分かっている”でも“やめられない”という、飴にも毒にもなる心のエスケープ機能(自分こそが自分の最大の理解者であること)からの連鎖から起こる“堂々巡り”は、永遠に出口に辿り着けず、無限ループする真白な部屋としても可視化されています。
終始、シュルレアリスムな雰囲気で進む映像ですが、ラストには、いよいよ脱出=自己解決か!?というシーンが登場。スパイラルする物語の行方が気になる内容となっています。