1966年のデビュー以来、リーダー作のほか多くの作品に参加し、ヒップポップやR＆Bなど幾多の作品でサンプリングされてきたハモンドB-3オルガン奏者、ドクター・ロニー・スミス（Dr. Lonnie Smith）が、ライヴ音源とスタジオ音源をあわせて収録するニュー・アルバム『ブリーズ』を4月7日（水）に発表します。プロデューサーはドン・ウォズ。ドノヴァンの代表曲「サンシャイン・スーパーマン」など2曲にはイギー・ポップをフィーチャーしています。収録曲の「ブライト・アイズ」が公開中。

　本作はスミスが2016年にブルーノートに復帰してから3枚目のアルバム。「創造の場はスタジオではなく、ライヴのステージだ」と語るスミスが75歳の誕生日を記念して2017年に米ニューヨークのマンハッタンにある有名ジャズ・クラブ、ジャズ・スタンダードで行なったライヴから6曲を収録。同ライヴからは2018年のアルバム『All In My Mind』がリリースされていますが、本作には彼がどうしても作品として残したいと切望する楽曲がセレクトされました。

　その6曲を挟み、アルバムの最初と最後には、イギー・ポップをフィーチャーした楽曲を収録。ポップはフロリダにあるアート・ガレージでスミスがトリオでのパフォーマンスを行っているところに現れ「一緒にやりたい！」と飛び入り参加したことからコラボレーションが実現しました。スミスはポップの参加について「彼は私たちとの演奏をすごく楽しんでいました。すぐに数曲一緒にレコーディングすることになって、私のトリオが手伝ってくれたんです。レコーディングはとてもうまくいきました」とコメント。ドノヴァンの1965年のヒット曲「サンシャイン・スーパーマン」をファンク調にアレンジした楽曲など、そのレコーディングからとくに印象的なものをセレクトしたそうです。