1959年の設立以来、アイリッシュ音楽を中心に歴史的な作品を数多くリリースしてきたアイルランドの伝説的なレーベル、クラダ・レコードが、ユニバーサル・ミュージック・アイルランドと契約。チーフタンズなどの貴重なカタログ音源をリマスターのうえ、順次リリースすることがあきらかになりました。レーベルの新たな公式ウェブサイトも公開されています。
アイルランド最古のレーベルの一つであるクラダ・レコードは、ガレック・ブラウンとイヴォール・ブラウンにより59年に設立。彼らの師であるアイルランドの伝説的なイーリアン・パイプ奏者、レオ・ロウサムの演奏を世界に広めたいという思いで作られたこのレーベルは、翌60年にレオのアルバム『キング・オブ・パイパーズ』をリリースすることで活動をスタートしました。以降、伝統的なアイリッシュ音楽、詩歌やスポークン・ワードの録音 / リリースを精力的に行ない、62年には
チーフタンズのデビュー・アルバム『ザ・チーフタンズ 1』を発表。以後チーフタンズはクラダ・レコードから数多くのアルバムをリリースし、グラミー賞やアカデミー賞を獲得するなど世界的な成功を収めました。
今回の契約にあたり、保管されてきたクラダ・レコードのマスター・テープから、300以上もの作品がデジタル化、リマスターされました。その中には貴重な未発表音源も含まれ、順次リリースされます。さらに、新規アーティストとの契約やリリースも積極的に行なう予定です。