近年“ジャパニーズ・ジャズ”への関心が世界的な高まりを見せて、日本で生まれた数々の名作があらためて注目されているなか、優れた演奏と録音品質によって国際的な評価を獲得し、いまなおリスナーを魅了し続けている日本のジャズ専門レーベル「スリー・ブラインド・マイス」(Three Blind Mice / TBM)から、10月21日(水)にTBM名盤4タイトルを復刻リリースしています。
このたび、TBM復刻シリーズ第III期第2弾として復刻となるのは、
水橋孝『
ホエン・ア・マン・ラブズ・ア・ウーマン』、
辛島文雄『
ギャザリング』、
鈴木勲『
オール・ライト!』、
市川秀男『
明日への旅立ち』の4タイトル。
水橋孝カルテット+2の『ホエン・ア・マン・ラブズ・ア・ウーマン』は、15分を超える壮大なタイトル曲と、ライヴならではの熱気が聴きどころ。ベーシスト水橋の存在感とメンバーによるスリリングなインタープレイが凝縮された作品です。
辛島文雄『ギャザリング』は、洗練されたリリカルなタッチが光る、初期の人気ピアノ・トリオ作品。繊細なメロディと流麗な演奏が印象的な、辛島の魅力を堪能できる一枚といえます。
鈴木勲カルテット+1『オール・ライト!』は、多彩な楽器を操る鈴木の才能とスピリチュアルかつブルージィなタイトル曲が魅力。ベーシストとしてだけでなく、独創的な音楽家としての鈴木を象徴する作品です。
市川秀男トリオの『明日への旅立ち』は、卓越したピアノ演奏と独創的な作曲がきわだち、その両面を堪能できる、市川が円熟期に到達したことを示す傑作です。
このたび復刻される4作品は、TBMへ関心を持ったリスナーへ向けて、レーベルのさらなる魅力と奥深さを紹介するラインアップといえます。
また、同日には、海外ジャズファンやレコードコレクターから高い支持を集め、和ジャズ再評価の象徴的な一枚となった、TBMを代表する作品として知られる『ブロー・アップ』をはじめ、鈴木勲関連作品6タイトルのデジタル配信もスタート。6タイトルのラインナップは次の通りで、TBMが誇る豊かなカタログをより幅広く楽しめる機会になりそうです。
鈴木勲トリオカルテット『
ブロー・アップ』は、日本ジャズ史上屈指の名盤として知られる鈴木の初リーダー作で、TBMの代名詞ともいえる作品。
鈴木勲『
オランウータン』は、『ブロー・アップ』以降の充実期を象徴する作品で、森剣治らとの共演による重厚でグルーヴィなサウンドが魅力。
鈴木勲カルテット+1『
ブルー・シティ』は、躍動感あふれるアンサンブルと洗練されたサウンドが共存する人気作で、鈴木の豊かな音楽性と歌心を堪能できます。
鈴木勲セクステット『
あこの夢』は、セクステット編成ならではの色彩豊かなサウンドが広がる意欲作で、鈴木の作曲家としての魅力も存分に味わうことができます。
鈴木勲トリオ『
黒いオルフェ』は、美しいメロディと繊細なインタープレイが印象的なトリオ作品。ベーシスト鈴木の抒情性が際立つ一枚となっています。
鈴木勲カルテット+1『オール・ライト!』は、スピリチュアルな感覚とブルース・フィーリングが交差する、鈴木の独創性を象徴する代表作です。
今回の復刻作品の選盤・監修を担当したジャズ評論家・塙耕記は、作品のラインナップについて「TBMの音楽的な幅広さと各奏者の個性を感じていただけるよう選びました。ライヴの熱気、ピアノ・トリオの洗練、多彩な楽器による表現、独創的な作曲と、それぞれ異なる魅力を持つ作品です。TBMの代表的な名盤からさらに一歩踏み込み、同レーベルの奥深さに触れていただければと思います」とコメントしています。
そして、復刻4タイトルの発売を記念して、リスニングパーティ「Talk 'Bout Masterpieces Vol.1」の開催が決定。近年、海外でも急速に評価を高めているスリー・ブラインド・マイス(TBM)の魅力を、実際のアナログ盤試聴とトークを通じて体感できる特別イベントとなります。復刻盤を手に取る前にその魅力を知りたい方、TBMをより深く楽しみたい方、そして『ブロー・アップ』から和ジャズに興味を持ったリスナーにとっても見逃せない当企画。発売作品の背景や聴きどころを、シリーズ監修者本人の解説とともに体験できる貴重な機会となること間違いなしです。
当日は、本復刻シリーズの監修を務める株式会社ジャッジメントエンターテインメント代表取締役・塙耕記と、ジャズ・ライター / プロデューサーの
島田奈央子が登壇。復刻4タイトルを中心に、TBM作品の魅力や聴きどころ、作品誕生の背景について語ります。会場となる東京・西荻窪のリスニングカフェ&バー「JUDGMENT! RECORDS lounge」では、新旧のバランスが取れたオーディオシステムを使用し、TBMのアナログ盤を実際に試聴しながら楽しむことができます。