2018年の初来日公演が絶賛されたドイツ・ブレーマーハーフェンの音楽家、
トビアス・ヴィルデン(Tobias Wilden)が、本国で5月半ばに発売された最新アルバム『Piano Sketches』と2017年にBandcampで発表されたアルバム『Spark and the Wither』の2作を2in1で収録する日本企画盤『ピアノ・スケッチーズ / スパーク・アンド・ザ・ウィザー』(CD PDIP-6590 2,300円 + 税)を6月12日(金)に発表します。どちらのアルバムも瑞々しいピアノの音色が堪能できる作品となっています。
最新アルバム『Piano Sketches』は、2018年のジャパン・ツアーを含む、旅先で受けたインスピレーションから生まれた作品。慌ただしく移り変わる旅先でのさまざまな風景から自然に生まれた感情やアイディアをスケッチするようにシンプルに作曲をすることに挑戦し、また、プーランクなどのクラシック作曲家の即興演奏からも影響も受けた、静と動のコントラストを強く感じる美しい旋律を聴くことができます。ジャズ、アンビエント、クラシックを独自のセンスで融合するヴィルデンの魅力に新な要素が加わっています。
2017年の作品『Spark and the Wither』は“儚さ”をテーマにした作品。ドイツ・バイエルンにある築150年の古い屋敷での滞在や、彼の家族がそこで撮影した古いスライドのネガフィルムにあった忘れていた記憶を反映させた、繊細でノスタルジックなピアノの調べ。『Artifacts』などの初期ピアノ作品にも通じるフランス印象派からの影響やアンビエント的なアプローチに加え、より感情的な深みを帯びたソングラインティングが作曲家としての成長を感じさせる作品です。
Photo by Hiroshi Yoshimoro