ニュース

ボノボ、25年のキャリアの集大成となる新作アルバムより「Me and You」を先行リリース

Bonobo(NINJA TUNE / Simon Green)   2026/06/10 13:10掲載
ボノボ、25年のキャリアの集大成となる新作アルバムより「Me and You」を先行リリース
 アーティスト / プロデューサーとしてグラミー賞に幾たびもノミネートされ、2024年には、自身が主催する世界的イベント〈OUTLIER〉を日本に初上陸させた英国のプロデューサー、ボノボ(Bonobo)が、キャリアの集大成とも言える最新アルバム『Distance in Static』を9月11日(金)に「ニンジャ・チューン」よりリリースすることを発表。あわせて、最新のDJセットで披露されるたびに大きな反響を呼んできた「Me and You」が先行シングルとしてリリースされました。

 これまでのキャリアを通じて、2017年の『Migration』、2022年の『Fragments』という2作でUKチャート最高5位を記録。総ストリーミング再生数は数十億回を突破し、多数のゴールド / シルバー認定シングルを生み出してきたほか、エリカ・バドゥデーモン・アルバーンらとのコラボレーションでも高い評価を獲得してきたボノボ。さらに、ブリット・アワードおよびグラミー賞に複数回ノミネート。グラミー賞では計7度のノミネートを果たし、そのうち5度がダンス / エレクトロニック部門での選出となっており、この記録はケミカル・ブラザーズスクリレックスマドンナと並ぶ同部門最多タイを誇ります。

 そんなボノボの最新作『Distance in Static』では、アルージ・アフタブ、ジョイ・クルックス、ニルファー・ヤンヤ青葉市子、ニコール・ミグリス(ハンドレッド・ウォーターズ)、アーニャ・マーティンら世界各地の個性豊かなアーティストたちとのコラボレーションが実現。多様な言語による歌詞に加え、イランの伝統音楽のサンプリングや古箏の音色が織り込まれ、ボノボならではの繊細で没入感あふれるサウンドスケープを形成しています。レコーディングはロサンゼルス、東京、ロンドンなど複数の都市をまたいで行なわれ、その大部分は2026年初頭にニール・ヤングの伝説的スタジオ「Broken Arrow Ranch」に数週間籠もり、集中的に仕上げられました。

 “Distance in Static”というタイトルは、ボノボことサイモン・グリーンの現在地そのものを映し出したもの。ノイズの向こうにかすかに届く遠い信号、過去の記憶や意味の断片──エレクトロニック・ミュージックの最前線で積み重ねてきた25年以上の軌跡が、本作では淡い残響となって鳴り響きます。近年、若い世代が90年代のトリップ・ホップやダウンテンポ、レフトフィールド・エレクトロニック・ミュージックを新たな感覚で再発見していることに、彼は自身の影響の広がりを感じており「自分が切り拓いてきたものが、今や若い人たちにとって参照点になっている」とコメント。そして「遠くの信号を探すというイメージが好きなんだ。ノイズの中に何かを聴き取ろうとするように」と続けています。

 アルバムのヴィジュアル世界は、長年にわたり数々の革新的な作品を手がけてきた重鎮デザイナーのトレヴァー・ジャクソンとともに構築されました。これまでのボノボ作品を象徴してきた風景的なイメージから離れ、『Distance in Static』では著名なフォトマイクログラファー、ジョン・I・コイヴラによる顕微鏡写真をフィーチャー。自然と異世界性が交錯する結晶質のイメージは、本作の持つ神秘性と探究心を鮮やかに映し出しています。

 ボノボは、今年11月より北米ツアーを開催し、まったく新たなライブ・ショウを披露します。演出を手がけるのは、エールゲサフェルスタインフェニックス、キャロライン・ポラチェックらとの仕事で知られるクリエイティブ・ディレクター、ピエール・クロード。アルバムのヴィジュアル・コンセプトを拡張した最新のステージ・プロダクションによって、『Distance in Static』の世界観はライヴ空間へと立ち上がり、ボノボのライブ体験を新たな次元へと押し広げるでしょう。

 「人は複数の顔を持っていいという考え方を大切にしたい」と語るボノボ自身も、ライヴ・アーティストとDJ、内省的なコンポーザーとクラブ志向のセレクターとして活動しています。この二面性こそが、『Distance in Static』の核心。深い情感と緻密なサウンド・デザイン、そしてダンスフロアへと開かれた躍動感をあわせ持つ本作は、紛れもなくボノボらしくありながら、これまでのボノボ作品を超えた新たなマスターピースとなっています。

 また、『Distance in Static』には、このアルバムとそれに伴うライヴ・ツアーが、ボノボにとってひとつの大きな節目となることを予感させる空気が漂っています。ボノボは「このフォーマットでのラスト・ランになると思う」と語っており、豪華なゲスト陣の参加やフルバンドによる大規模なワールド・ツアーを伴う、いわば“従来の形式”で表現されるものとしては最後の作品になるかもしれないことを示唆。そしてその先については「どんな形になるかはまだわからない。でも、これからは、自分のミュージシャンとしての在り方を再定義していくことになる」とコメント。『Distance in Static』は、キャリアの集大成でありながら、新たな可能性への扉を開く作品であり、ボノボの過去と未来が交差する重要な転換点として位置づけられるアルバムとなりそうです。

拡大表示



photo by Ryohei Ambo

ボノボ「Me and You」配信リンク
bonobo.lnk.to/disPR

■2026年9月11日(金)リリース
ボノボ
『Distance in Static』

beatink.com/products/detail.php?product_id=15865

[トラックリスト]
01. Dawn
02. Cycles
03. Fire on the Water (feat. Arooj Aftab)
04. Drift
05. Talk to Me (feat. Nicole Miglis)
06. Uncasually
07. Always on Your Side (feat. Joy Crookes)
08. Youth’s Fountain (feat. Nilufer Yanya)
09. Shokoufeh
10. Can’t You See (feat. Aanya Martin)
11. ID700
12. Me and You
13. Equinoctial (feat. Ichiko Aoba)
14. Mercury (feat. Kanako Yamamoto)
15. Expander *Bonus Track
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。