マイカ・ルブテ(Maika Loubté)が、新曲「鋼の馬」をデジタル・シングルとして8月26日(水)に配信リリース。
本作は、10月2日(金)公開の映画『本当にあった話(の話)』(英題: F(R)ICTION)の主題歌として制作された楽曲。マイカ・ルブテは同作で劇伴も担当しており、主題歌と劇伴を同じ視点で作ることで、映画の空気と楽曲の手触りが自然につながっています。
歌詞には「Playボタン」「シーケンサー」「808, 909」といった機械的な語彙と、“Make me wild / I'm still numb”という身体感覚が併置され、制御と衝動のせめぎ合いが立ち上がります。“過去はリプレイ不可”というラインが示す不可逆な時間感覚と、終盤の“手綱この手に鋼の馬”という意思表明が交差し、受け身ではなく自ら進路を取る主体性を描き出していきます。
映画本編では、物語の空気が大きく切り替わる終盤の場面に、この曲が重なります。また劇中には、主題歌のモチーフを落とし込んだ派生トラックがさりげなく差し込まれ、登場人物の孤独や反発をにじませます。
サウンド面では、硬質なビート、鋭利なシンセ、余白を活かしたボーカル配置によって、緊張感と推進力を両立。作詞・作曲はマイカ・ルブテ、編曲はマイカ・ルブテ / Sountrive。映画主題歌としての物語性とポップの推進力が一点で交差する作品となっています。
配信リリースに続き、「鋼の馬」のミュージック・ビデオが8月29日(土)20:00に公開されます。映画の文脈から一歩離れ、マイカ・ルブテ独自の世界観で立ち上げた映像作品です。監督はマイカ・ルブテ自身。撮影協力・監督補佐として大野要介(sleepycat.studio)が参加しています。
テーマは「制御と解放」、そして「主(動かす人)と従(動かされるもの)」。映像は3つの異なる世界線で構成されます。1. モノクロの風景を自転車で自由に駆け抜けるシーン、2. レトロゲームを無双プレイする画面、3. 楽曲の世界観とリンクする日常のvlogと電子楽器の演奏シーン。この3つがグリッチノイズを介して交差と反転を繰り返しながら、「誰もが自分の物語を動かす主人公である」というメッセージを内省的に浮かび上がらせます。
ジャケット / アートワークは、実在する馬の人形と、sleepycat.studio制作による少女のクレイ人形のツーショットで構成。ジャケットデザインは、アルバム『House of Holy Banana』シリーズも手がけたデザイナー・nyoro2sが担当しています。
[コメント]「鋼の馬」は自分にとって、すごく重要な1曲になりました。主従関係の逆転、制御と解放のゲームチェンジをイメージした楽曲です。全音楽を担当させていただいた映画「本当にあった話(の話)」の主題歌にもなっています。「鋼」と名のつく曲が、(前アルバム「House Of Holy Banana」を含めて)この秋、点在していきます。線になっていく様子を、みなさんに楽しんでいただけたらこの上ない喜びです。よろしくお願いします。――マイカ・ルブテ