1986年5月21日のデビューから40周年の節目を迎え、先頃オリジナル・アルバムとミニ・アルバムの全10タイトルの全世界配信を開始した
島田奈美。音楽ライター・プロデューサーとして活動する島田奈央子(島田奈美)本人の選曲・監修による公式プレイリスト『Nami Shimada for the World ― Selected by Naoko, 2026』も国内外の多くのリスナーから好評を博しています。そして8月19日(水)より、これまで未配信となっていたシングル10タイトルの全世界配信が開始されました。
今回の配信では、デビュー・シングル「
ガラスの幻想曲(ファンタジー)」や「
負けないで…片想い」「
パウダー・スノーの妖精」といった初期を彩る楽曲群から、ファンの皆様から特に配信要望が多く寄せられていた「
ハロー・レディ」、ラスト・シングル「
もっと…ずっと…I LOVE YOU」までの計10タイトルがラインナップされています(※8th、10th~12thシングルは既配信)。
すべて「オリジナル・ジャケット仕様」で復刻。さらに、「
ハロー・レディ」と「
愛を走らせて」の2タイトルについては、ドーナツ盤のB面曲、CD盤のB面曲を併せて収録しています。全楽曲に最新のリマスターが施されており、当時の瑞々しい歌声とサウンドがよりクリアで色鮮やかにアップデートされています。
[コメント]今年の5月、デビュー40周年に合わせて全アルバムが世界配信となり、そして今回は、シングル曲が世界へ届くことになりました。
前回のコメントで、私は「もしかしたら世界のどこかで聴いてくださる方がいるかもしれない」と書きました。その後、海外の方から「やっと島田奈美の作品を聴くことができた。ありがとう」というメッセージが届きました。それと同時に、「なぜシングル盤は配信されないのか?」という問い合わせもありました。40年近く前にリリースされたシングル盤のことを、そこまで気にかけてくださる方が海外にいらっしゃるなんて、今でも信じられない気持ちです。
シングル曲は、私にとってアルバムの収録曲とは少し違う存在です。テレビの歌番組や全国の新曲キャンペーンなどで、何度も何度も歌った曲たち。今でもイントロが流れると、自然と歌のメロディを口ずさんでしまいます。当時の出来事や気持ちまで、すーっと蘇ってきます。
15歳から19歳までの4年間でリリースしたシングルは14枚。デビュー曲からラストシングルまで並べてみると、時代の移り変わりと自分自身の成長に合わせて、サウンドも歌詞も少しずつ変化していったことが読み取れると思います。
手掛けてくださったのは、林哲司さん、財津和夫さん、松本隆さんをはじめ、80年代のポップスシーンの王道をつくり、今もなおシティポップの担い手として敬愛されている作家の皆さん。一曲一曲、心に残る素敵なメロディと詞を書いてくださいました。当時はまだ10代だった私にとって、少し背伸びした曲もありましたが、楽曲に込められた熱量に背中を押され、島田奈美のオリジナルの世界を見つけられた気がします。
芸能界を引退してから、私は音楽ライターとして音楽に関わる道を歩いてきました。音楽を紹介する側にまわり、自分が歌うことはなくなってしまいましたが、正直に言えば、せっかくの作品がずっと寝かされたままでいることに、少し心残りがあったのも事実です。だからこそ、またこうして多くの方の耳に届くことが、本当に嬉しいです。――島田奈央子(島田奈美)