サンダーキャット(Thundercat)が、前作『It Is What It Is』から6年ぶりとなる通算5作目のスタジオ・アルバム『Distracted』を4月3日(金)にリリースすることが決定。あわせて、リル・ヨッティ参加のリード・シングル「I Did This To Myself」が公開されています。
今回公開された「I Did This To Myself」は、フライング・ロータスが追加プロダクションを担当。「今夜は何してる?」という一言から始まるこのグルーヴィーな楽曲は、派手なアクセサリーが好きで、インスタを頻繁に更新する忙しい“あの子”に向けたもの。あまりにも忙しい彼女には、サンダーキャットやリル・ヨッティの必死なアプローチは届きません。楽曲からは、ふたりが、状況を変えたいと思いつつも、自分たちがこの状況を招いたことを痛いほど理解しているのが伝わります。
こうしたデジタル時代特有の気まずさやすれ違いこそが、『Distracted』の核となっているテーマ。『Drunk』の混沌とした現代社会への視線と、『It Is What It Is』の深い喪失感。そのあいだに位置する本作は、サンダーキャットが「今という時代における自分の居場所」を見出した作品。サンダーキャットが「ときには、別の形で集中するために、あえて気を散らす必要があるんだ」と語る通り、現代を断罪するのではなく、「気が散ること(ディストラクション)」が、障害にも癒しにもなり得るものとして捉え直す視点が、本作を貫いています。