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interview自分自身を飾らずに、そして大胆に表現 清浦夏実の1stアルバム『十九色―じゅうくいろ―』が完成

清浦夏実 / 2010/02/23掲載
自分自身を飾らずに、そして大胆に表現 清浦夏実の1stアルバム『十九色―じゅうくいろ―』が完成
 的確な作家選びによって実現した、カラフルで高品質な楽曲。オトナとコドモの間で揺れる“19歳”という年齢をリリカルに描いた歌詞。そして、まっすぐで凛とした意思〜少女的な可愛らしさをナチュラルに反映させたヴォーカル。「旅の途中」(TVアニメ『狼と香辛料』オープニング・テーマ)、「虹色ポケット」(TVアニメ『ささめきこと』オープニング・テーマ)など、これまでにリリースしたシングル曲すべてを含む清浦夏実の1stアルバム『十九色―じゅうくいろ―』は、彼女のシンガーとしてのポテンシャルを十分に引き出した、じつに魅力的なポップス・アルバムに仕上がった。


――本当にクオリティの高いアルバムだと思います。
清浦夏実(以下、同)「おっ! ありがとうございます。私自身もすごく満足してるし、“これが清浦夏実です”って、自信を持って言えるアルバムになりました。これまでに出した4枚のシングル(「風さがし」「旅の途中」「僕らの合言葉」「悲しいほど青く」「虹色ポケット」)もすべて毛色が違うんですけど、この2年間、“どうなりたいんだ、私は”って探ってたんですよね。“歌手に専念するのかどうか(彼女は女優としても活躍している)”“どんな歌が似合うんだろう”とか。19歳って、いろんなことを考える時期だと思うんですよね。そういうことも全部、このアルバムに詰め込むことができたんじゃないかなって。出来上がってみると、“なんだ、全部、私じゃん”って思えた。それはすごく大きかったですね、私にとって」
――これまでの試行錯誤は間違いじゃなかった、と。
「そうですね。楽曲の選考に参加したり、“こういう曲がやってみたい”って、自分からもどんどんアイディアを出せたし。とくに菅野よう子さんに作曲、アレンジをしていただいた<アノネデモネ>(R&B〜エレクトロのテイストをふんだんに取り入れたポップ・ナンバー)は勉強になりましたね。歌詞は自分で書かせてもらったんですけど、菅野さんから“ゴネゴネした、小悪魔的な女の子”っていうテーマをいただいたんです。“いい子ぶらないで、何でもいいから、毎日書いて送ってきて”って言われたんですけど、そのテーマの意味もぜんぜんわからなかったし(笑)、考えれば考えるほどマイナス思考になってしまって、けっこう大変でした」
――でも、アーティストとしては刺激的な経験ですよね?
「はい。自分自身を飾らずに表現できたと思うし、すごく達成感があって。かなり大胆なことを書いちゃってるから、ちょっと恥ずかしいんですけどね。まだまだそういう(恋愛の)経験が少ないので……。妄想だけでは限界があるかも(笑)」
――(笑)。洗練されたギター・ポップ「銀色の悲しみ」、ジャズのエッセンスを感じる「パレット」、石川セリさんの1977年の名曲「Midnight Love Call」のカヴァーなども印象的でした。
「<銀色の悲しみ>は、“革パンをはいた、賢い女の子”をイメージして曲を作ってもらったんです。すごく頭のいい優等生なんだけど、見た目はいかにも悪そうでカッコいいみたいな(笑)。<パレット>や<Midnight〜>みたいな大人っぽい曲が歌えるっていうのも、大きな発見でしたね。まだ19歳なのに“少しお酒を 飲んでみたの”(<Midnight Love Call>)なんて歌ってみたり(笑)。他にも大好きなaikoさんの楽曲をアレンジしている島田昌典さんに参加してもらったり、夢がたくさん実現しましたね」
――この先、やってみたいことも増えたんじゃないですか?
「そうですね。作詞や作曲、ミュージック・ビデオの制作も積極的にやっていきたいし。大学(日本大学芸術学部映画学科)の人たちと映画も作りたいし、友達とスキーにも行きたいし。夢は膨らむばかりですね(笑)。『十九色―じゅうくいろ―』が出来たことによって、何をやっても自分らしくなるっていう自信ができたし、これからも少しずつ、やりたいことを実現させていきたいと思います」
――期待してます。ところで二十歳になったら、まず何をやりたいですか?
「何だろう? あ、ビアガーデンに行ってみたいです!(笑)」
取材・文/森 朋之(2010年1月)
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