ベーシストのダニエル・イヴィネックが音楽監督に就任したフランス国立ジャズ・オーケストラ。その第一弾作品としてリリースが決定したのは、なんとロバート・ワイアット（Robert Wyatt）作品集！『アラウンド・ロバート・ワイアット』の日本盤が7月25日、MSIより発売になります。

　このアルバムは、『そっくりモグラ』『オールド・ロットンハット』『コミックオペラ』など、ロバート・ワイアットの長いキャリアの中からの数々の名盤や、彼がヴォーカルとして参加した作品の中から選りすぐりの15曲をフランス国立ジャズ・オーケストラ流に仕上げ、2枚組に収めたもの。ゲスト・ヴォーカリストとして、ロバート・ワイアット本人も参加！　さらにフレンチ・ポップを代表する歌姫カミーユ（Camille）や、現在オンエア中のNISSAN CUBE CM曲「ピクニック」でもお馴染みのヤエル・ナイム（Yael Naim）、映画『トリコロール／赤の愛』などで知られる女優のイレーヌ・ジャコブ（Irene Jacob）、マリ出身のシンガー・ソングライター、ロキア・トラオレ（Rokia Traore）ら豪華ゲストが彩りを添えています。

　もともとカンタベリー・シーンの代表として、ジャズとロックの最高のマリアージュとも言うべきプログレッシヴなロックを作ってきたロバート・ワイアット作品だけに、フランス国立ジャズ・オーケストラとの相性も素晴らしく、楽曲も演者も最高のクオリティとあって、想像通りの間違いのない仕上がりになっています。ロバート・ワイアットの歌声も相変わらず美しく、『コミックオペラ』に続くニュー・アルバムのリリースもまずます待ち遠しくなる作品です。