ニューヨークでいちばん音楽の趣味が良い映画監督と言えば、今も昔もマーティン・スコセッシ！　『ミーンストリート』で、男達の乱闘シーンにロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」を流したりと、妙な選曲センスの良さは、狂人的な音楽知識あってこそ。78年には『ラストワルツ』なんて決定的な傑作音楽映画もありますしね。さて、そんなスコセッシが制作総指揮となって新たに手掛ける映画シリーズ『THE BLUES』がいよいよ来春からスタートします！　このシリーズ、ブルースをテーマに様々な作品が待機していますが、その第1弾はこの人も音楽通ですよね、ヴィム・ヴェンダース監督による『ソウル・オブ・マン』(写真はマンフレッド・マンの同名の大傑作アルバム)です！　この方も『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』で空前のキューバ音楽ブームをもたらした確信犯ですからして、このシリーズ、いきなりの大本命では？ このサントラ(MHCP-83 \2,400(税込))の国内盤発売日は10月22日です。

　映画の内容はスキップ・ジェイムス、ブラインド・ウィリー・ジョンソン、J.B.レノアーといった、20年代から活躍した、ヴェンダースの大好きなブルースメンにスポットをあてた作品。『ブエナ・ビスタ〜』同様に、劇中、現代のミュージシャンが彼等の歌に新たな息吹を吹き込むわけですが、凄いのは、これに参加したミュージシャンの豪華な事よ！　ベック、ルー・リード、Tボーン・バーネット、カサンドラ・ウィルソン、ボニー・レイットなどなど・・・ジャンルも世代も飛び越えて、繋がるのはやっぱり“ブルース”って事で、このサントラ、早く聴きたい！！

＜収録予定曲＞
・Vietnam Blues / Cassandra Wilson
・Down In Mississippi / Eagle-Eye Cherry,Vernon Reid and James,Blood Ulmer
・Hard Time Killing Floor Blues / Lucinda Williams
・Look Down The Road / Lou Reed
・I Feel So Good / Nick Cave and The Bad Seeds
・Slow Down / Cassandra Wilson
・Don't Dog Your Woman / T Bone Burnett
・Voodoo Music / Los Lobos
・The Death Of J.B.Lenoir / John Mayall&The Bluesbreakers
・Alabama Blues / J.B.Lenoir
・God's Word / Shemekia Copeland
・Illinois Blues / Alvin Youngblood Hart
・I'm So Glad / Beck
・Special Rider Blues / The Jon Spencer Blues Explosion
・Dark Was The Night,Cold Was The Ground / Maec Ribot
・Devil Got My Woman / Bonnie Raitt
・Crow Jane / Skip James
・Washington,D.C.Hospital Blues / Garland Jeffreys
・Soul Of A Man / Blind Willie Johnson
・See That My Grave Is Kept Clean / Lou Reed