新人演歌歌手の藤崎詩乃が、公式YouTubeチャンネル「うたチャン」でカヴァー・ソング企画「うたのJUKEBOX」を始める。初回は10月9日(金)18:00に配信スタート。その後は隔週金曜の18:00に、新しい動画がアップされる予定だ。
2005年10月6日生まれ、福岡県北九州市出身、現在21歳の藤崎詩乃。小さい頃から歌が大好きで、早くから腕試しの場に飛び込んできた。
最初の大きな成果は、2019年3月。当時13歳で出場した「古賀政男記念大川音楽祭」で優秀賞を獲得した。翌月の4月には『NHKのど自慢』福岡中間市大会に挑戦し、見事チャンピオンに輝いている。演歌・歌謡曲の名門イベントとお茶の間の人気番組、その両方で結果を出し、早くも地元で注目を集める存在になった。
その後も勢いは止まらない。2020年には、当時14歳の“加藤詩乃”として『音楽チャンプ2020SP』(テレビ朝日系)に出場。全国放送の大舞台で堂々の準優勝を果たした。さらに2021年には『THE カラオケ☆バトル』(テレビ東京系)にも出演。10代のうちから、ステージ経験と歌唱力をぐんぐん磨き上げてきた。
そして2026年5月20日、水森英夫門下生の現役大学生歌手(!)として、シングル「黒髪海峡/冬航路」でテイチクレコードからメジャー・デビュー。“海峡もの”ど真ん中の本格演歌で、堂々のスタートを切ったのは記憶に新しい。
そんな彼女が今度始める「うたのJUKEBOX」は、世代もジャンルも気にせず、藤崎詩乃の“うた”をまっすぐ届けるカヴァー企画。
記念すべき第1回で歌うのは、クリス・ハートの「I LOVE YOU」。実はこの曲、彼女にとってすごく思い入れのある一曲なのだ。
藤崎は14歳のとき、本名の“加藤詩乃”で出場した『音楽チャンプ2020SP』の決勝で、この「I LOVE YOU」を歌っている。大きなオーディションの舞台で、思いきり歌ったあの曲。演歌歌手としてデビューした今、藤崎詩乃としてもう一度歌うとなれば、これまでの時間と今の気持ちが自然と重なってくる。
カヴァーは、原曲へのリスペクトであると同時に、歌う人の今の姿や個性が見えてくるものでもある。14歳で歌った「I LOVE YOU」を、21歳になった彼女はどう歌うのか。声の変化や成長は、初回の一番の聴きどころになりそうだ。
10月23日(金)配信の第2回は、同じく『音楽チャンプ2020SP』のオーディションで歌った、尾崎豊の「Forget Me Not」。最初の2回は、彼女のスタート地点をたどる内容になっている。
第3回以降はさらに選曲の幅がぐんと広がる。テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」、や手嶌葵「明日への手紙」、菊池章子「星の流れに」、緑黄色社会「Mela!」などが予定されているという。昭和歌謡から今のJ-POPまで、雰囲気の違う曲を、どんな声で歌い分けてくれるのか楽しみでしかたない。
年明けには、森高千里「渡良瀬橋」、加藤登紀子「時には昔の話を」、ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」の配信も予定されているとのこと。時代もスタイルもバラエティ豊かなラインナップから、この企画の懐の広さと、歌い手としての伸びしろが伝わってくる。
王道演歌で鮮やかにデビューした藤崎詩乃。「うたのJUKEBOX」は、演歌をしっかり軸にしつつ、それだけじゃない歌の幅を見せてくれる場になりそうだ。
14歳で挑んだオーディションの曲から、長く愛される名曲、そして今のポップスまで。21歳になった藤崎詩乃の歌を、じっくり聴いてみてほしい。
文/吉田正太