神山智洋の生き様と軌跡 初のソロ・ツアーで見せた“限界突破”のステージ

神山智洋   2026/09/25掲載
 WEST.の神山智洋が、33歳の誕生日に始動させたソロ・プロジェクト。その記念すべきファースト・ライヴ・ツアー〈Tomohiro Kamiyama 1st LIVE TOUR 2026 INPUT⇄OUTPUT〉がZepp Hanedaで開幕した。“限界突破”をテーマに、これまでインプットしてきた自身の軌跡と生き様を爆発させた、熱狂の初日公演をレポートする。


First Album
Tomohiro Kamiyama
『INPUT⇄OUTPUT』
(ELOV-Label・LCCT-0104/通常盤)


(ELOV-Label・LCCT-0101/初回盤A)


(ELOV-Label・LCCT-0102~3/初回盤B)


 神山智洋のソロ・ファースト・ライヴ・ツアー〈Tomohiro Kamiyama 1st LIVE TOUR 2026 INPUT⇄OUTPUT〉の初日公演となる2026年9月18日のZepp Hanedaのステージで見せつけたのは、ひとりのアーティスト、“神山智洋の生き様と軌跡”だった。


神山智洋


 2026年7月1日、自身の33歳の誕生日に始動させたのは、WEST.初となるソロ・プロジェクトだった。2018年のアルバム『WESTival』収録の「Evoke」での作詞・作曲を皮切りに、他グループへの楽曲提供などでクリエイターとしてのキャリアを重ねてきた神山が、アーティスト名義「Tomohiro Kamiyama」として新たな挑戦をスタートさせたのだ。自身が作詞・作曲を手がけ、ミュージック・ビデオの振り付けも神山とKAITA(RHT.)の共作による第一弾「G.O.D.」。疾走感とダイナミズムを兼ね備えたビートで、オリコン週間デジタルシングルランキングで初登場1位を獲得した。その彼がツアー・タイトルとして冠したのが〈INPUT⇄OUTPUT〉。“限界突破”をテーマに、これまでに経験したものをインプットし、さらに良いものをアウトプットしていきたい――そんな循環の意が込められたライヴは、大歓声のなか幕を開けた。
 ライヴの注意事項をアナウンスするため、スクリーンに登場したのは神山が生み出したキャラクター、Beaty(ビーティ)。Beatyのテンションの高いアナウンスに、開演前から笑い声が湧き起こる。その声はどこかで聞いたことがあるような……? と誰もが感じたことだろう。その正体は、神山が8月まで出演していた舞台、劇団☆新感線『アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~』で共演した宮野真守だった。舞台で親交を深めた宮野が演じるBeatyによるフロアへのコールで熱気が高まった会場に重厚な音が響き、スクリーンが開く。そこに姿を現したのは、サングラス姿にB-BOYルックの神山だった。


神山智洋


 初のソロ・ツアーの幕開けを告げる一曲目は、彼の“未来”を感じさせる、エッジの効いたライムが印象的なダンス・ナンバー「G.O.D.」だ。生バンドによる圧巻のサウンドと、多彩にビートを組み込んだ表情豊かなトラックが轟くなか、KAITA(RHT.)とともに作り上げたダンスでも魅せる。そんなライヴで印象的だったのが、「All or Nothing」でのブレイカーたちによるダンスだ。そもそもこの曲は「WDSF世界ブレイキン選手権2025 久留米」の公式テーマソングで、ブレイクダンスのバトルにも似合うオールドスクール的なブレイクビーツが特徴的な、ストリート・カルチャー色にあふれた一曲。軽快なビートに合わせ、ステージ上でダンスバトルさながらのブレイキンを見せた彼らとのパフォーマンスに、フロアからはダンス会場さながらの歓声が湧き起こった。


神山智洋


 そして、もっとも神山自身を感じさせたもののひとつが、ルーツをたどるカヴァー・メドレーのコーナーだった。芸能界に憧れるきっかけとなった大切な一曲、V6の「TAKE ME HIGHER」を笑顔いっぱいに歌うだけでなく、オーディションで踊ったKAT-TUNの「ノーマター・マター」などを、当時の写真や幼い頃のダンス映像とともに披露する。そんなシーンのエモさは、このツアーの肝となることだろう。神山が“今”に至るまでのストーリーが凝縮されたパートに、胸が熱くなった。
 このライヴの“エモ”にさらに拍車をかけたのが「虹色の歌」だった。アコースティックギターを手にした神山が、バンドと音を紡ぎながら歌い上げた一曲は、ジュニア時代の神山にとって人生初のソロ曲。2014年2月、日生劇場での〈なにわ侍 ハローTOKYO!!〉で歌唱して以来、約12年ぶりの披露とあって、柔らかなファルセットで響かせたその歌声は、ファンの心の琴線に触れたことだろう。さらに「Metamorphosis」は、ジュニア時代から神山が慕っている先輩、SUPER EIGHTの安田章大が作詞・作曲を手がけた一曲。軽やかに跳ねるように奏でられる、おしゃれ感のあるロックンロールが響くと、安田がスクリーンに登場。映像でのセッションによって、このソロ・ライヴでの“共演”を果たすという、感慨深い場面もあった。そして、上京をテーマに神山が書き下ろした「Tokyo」では、東京に出てきた当時の思いや景色を思い出しながら制作したというナンバーを披露。ドラマティックなギター・リフを弾きながら、一言ひと言を大切に届けるように歌い上げる姿に、その時の神山が滲んでいくようだった。
 約1時間半のステージで、アンコールを含む全18曲を歌い上げた神山。「これだけは言おうと思っていました。来てくれて本当にありがとう。みなさんの支えがあって僕はステージに立たせていただいていますので、思い出をたくさん作って、みなさんの人生のアルバムの1ページの中に、“このライヴ楽しかったな”と思ってもらえるようなライヴにします」と語った。オーディエンスの熱気と“一緒に”作り上げるライヴは、この東京公演を皮切りに、東名阪のZeppで計9公演のツアーとして続いていく。ライヴハウスならではの熱気を味わいながら、人生の1ページに刻まれる瞬間を堪能してほしい。


取材・文/えびさわなち



■Live Information
〈Tomohiro Kamiyama 1st LIVE TOUR 2026 INPUT⇄OUTPUT〉
2026年9月18日(金)東京 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年9月19日(土)東京 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年9月30日(水)愛知 Zepp Nagoya
2026年10月1日(木)愛知 Zepp Nagoya
2026年10月14日(水)大阪 Zepp Namba(OSAKA)
2026年10月15日(木)大阪 Zepp Namba(OSAKA)
https://starto.jp/s/p/live/10551
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