3月16日(土)より、渋谷シネマライズ、シネ・リーブル梅田ほかにてロードショーとなるインド映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』(全国順次公開)。復興への願いを込めて、東北地区限定で本作の無料上映実施者を募集中です。
インドで絶大な人気を誇る
シャー・ルク・カーンと、
ディーピカー・パードゥコーンの2大スターが主演をつとめたミュージカル映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』。インドの映画シーンはここ数年“ボリウッド”と呼ばれ、急激に盛り上がりを見せていますが、本作はその中でも特に人気の高い作品!
そして今回、東北での無料上映を企画したのは、本作を買い付けた「アジア映画社」代表の朴 炳陽氏。華やかなミュージカル映画を被災地で上映することには反対の声もあったそうですが、朴氏の強い思いがそれを押し切ったとか。氏が本作から特に感じ取って欲しいと言うのは「生き残った者は、明るく生きていく義務がある」というメッセージ。「本作中には、“輪廻転生”という要素が出てきます。主人公は一度死を迎えるのですが、もう一度生き返り、転生前の自分の友人や母親と再会する。これが、歌って踊ってのエンターテイメントの中で自然に描かれています。ここには、天命を全うして明るくしっかりと生きていきましょう、というメッセージが込められているのではないでしょうか」。
また本作には、インド社会に特有の死生観も反映。朴氏がここに注目するのは、彼自身、阪神大震災で息子を亡くした経験があるからだそう。「インドでは多くの人が輪廻ということを信じています。ベナレスへ巡礼してガンジス河で沐浴して死んだら灰として流されて……と、生者と死者が混在する感覚の中で生きています。こうした死生観から感じ得るものは少なくないと思います。私も息子が死んだ直後は胸が張り裂けんばかりに涙を流したのですが、やがて時間が経つと、“天”や魂の存在は、私たちの現世と断絶したものではない、と感じるようになりました。そうしてようやく、私は日常生活に戻ることが出来ました」と語っています。
映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』の東北上映は“無料自主上映”という形で実施者を募集。また、東北上映では参加者から感想を募り、オフィシャル・サイト(
www.uplink.co.jp/oso)で紹介していく予定です。